天気が正しい
笑府
ある高官、雪の降る日、毛氈(もうせん)の幕を張りめぐらし、爐(ろ)の火を強くおこして、酒を飲んでいるうちに、体がほてり、しきりに汗が出てきたので、
「天気が正しくない」
といった。すると、幕の外に控えていた下役人が、ぶるぶるふるえながら、
「わたくしの立っておりますところは、天気がずいぶん正しゅうございます」






