内実
笑府
ある男が新しい服を着ているのに眼をつけた泥棒、これはよほど金持にちがいないと思い、夜中にその男の家の壁に穴をあけておし入った。するとその男はまだ起きていて、泥棒には見向きもせず、すぐに大鍋の蓋をあてがってその穴をふさいだ。
「ふーん、身なりがちゃんとしているだけではなく、家の中のこともちゃんとやるんだな」
と泥棒が感心すると、その男のいうには、
「外から見るとちゃんとして見えるかも知れんが、内側はごらんのとおりつぎはぎだらけですよ」






