針の穴
笑禅録
ある男、道を歩いていて腹が減ったので、一軒の家へ行って、
「わたしは針の穴のつぶれたのを修理することができます。飯さえ食べさせてくだされば修理しましょう」
といった。その家ではさっそく男に飯を食べさせ、穴のつぶれた針をたくさんさがし出してきた。やがて男が飯を食べ終ったので、
「さあ、修理してください」
というと、男は、
「では、ここへ針の穴を持ってきてください」






