笛
笑府
笛吹きの友人がきたので、主人が、
「待っていたよ。一曲吹いてきかせてくれ」
というと、
「おれの笛は変っていて、ご馳走を供えて祭らないことにはいい音(ね)が出ないんだ」
「笛には腹があるわけでもないのに、どうしてご馳走をほしがるんだい」
すると笛吹きは笑って、
「笛には腹はないが、吹く人間には腹がある」






