象と豚
笑府
孔子祭の行事を終って朝廷から退出してきた教官、象を見て、いつまでもぼんやりとしている。それを見た人が不審に思って、
「先生、どうかなさったのですか」
とたずねると、
「いや、なに。お祭りの豚があれくらいの大きさだといいのだがと思いましてな」
——学校の教官は実入りの少ない職で、役得もほとんどない。ただ、仲春と仲秋におこなわれる孔子祭に供えられるいけにえの豚は、祭りが終ると教官たちに分けられた。それが教官のほとんど唯一の役得であったという。






