門神
笑府
門神が昼も夜も門に立っているのを見て、夜遊神(やゆうしん)が気の毒に思い、
「あんたは大きな体をしているくせに、どうして門番なんかになって、朝から晩までつらい奉公をしているんだ」
ときくと、門神は、
「これがおれの務めだから、仕様がないんだよ」
「それじゃ、務めをして飯を食わせてもらっているのか」
「いいや」
「門にいるのに、どうして飯を食わせてもらえないんだ」
「飯を食わせてほしいというと、それなら門にいなくてよいといわれる」






