法網(ほうもう)
世説新語(言語篇)
魏の文帝のとき、劉公幹(りゆうこうかん)が不敬のかどで罪に問われた。劉公幹は文帝(曹丕(そうひ))の父曹操(そうそう)に仕えた魏の功臣で、文学にすぐれていた人である。
「どうして法を守らなかったか」
と文帝がたずねると、劉公幹は答えた。
「罪に触れたのは、わたくしの思慮が足りなかったせいです。しかしまた、陛下の法網の目が疎(そ)ではないせいでもあると存じます」






