熨斗(の し)鏝(ごて)
笑林
太原の男が夜中に火事を出した。あわてて家財を持ち出したが、そのとき、鎗(やり)とまちがえて熨斗鏝を出した。
男はその熨斗鏝を見て驚きあやしみ、息子に向っていった。
「不思議なこともあるものだ! 火がまわらないうちに、鎗の柄が焼けてなくなってしまうとは……」






