まにあわせ
笑府
短気な男、下男があやまちをしたといって、ひざまずかせて笞(むち)で打とうとし、
「早く笞を持ってこい!」
とどなったが、誰も持ってこないので、いらだってじだんだを踏んでいる。それを見た下男、主人を見上げながらいった。
「旦那さま、ひとまずわたしの頬を平手打ちにして、急場をしのがれたらいかがですか」






