居候
笑府
ある男、はじめて他家の居候になったが、主人のお供をして物を持って歩くのがはずかしくてならない。
ある日、主人の手箱を持ってお供をさせられ、その箱に売り物のしるしの藁(わら)しべを挿して、物売りのようにみせかけた。すると、
「おい、手箱屋」
と呼びとめられた。男は困って主人を指さし、
「前にいるあのお方が、もう買ってくださいました」






