ちび
露書
進士(けいしんし)は極めて背丈(せたけ)が低かった。
あるとき〓陽(はよう)で強盗に遇い、持物をすっかり取られてしまった。そのあと強盗は、生かしておいてはまずいと思い、刀を抜いて進士を殺そうとした。すると進士はいった。
「ちょっと待ってくれ。わしはみんなからちびのと呼ばれているんだ。いまここで君に首をちょん切られたら、もっとちびになってしまうじゃないか」
強盗は思わず大笑いをして刀を落し、そのまま行ってしまった。






