漱石枕流(そうせきちんりゆう)
世説新語(排調篇)
晋の孫楚(そんそ)は若いころ隠遁(いんとん)の志があった。
あるとき、友人の王済(おうせい)に「石に枕し、流れに漱(くちすす)ぐ」と言おうとして、誤って「石に漱ぎ、流れに枕す」といった。
「ほう、君は流れを枕にしたり、石に漱いだりするのか」
と王済がからかうと、孫楚はいった。
「流れを枕にするのは耳を洗うためだ。石に漱ぐのは歯をみがくためだ」






