羊の目
笑府・笑得好
ある女、隣家の羊を一匹盗んで寝台の下へ隠し、子供に、
「誰にもいってはいけないよ」
といいふくめた。やがて隣りの人が、羊を盗まれたといってさわぎだした。すると子供が、
「うちの母ちゃんは、羊を盗んだりなんかしないよ」
といった。女がかえってさとられるのではないかとはらはらして子供を睨みつけると、子供はその母親を指さして、
「うちの母ちゃんのあの目、寝台の下にいる羊の目にそっくりだよ」
といった。






