鐘(かね)泥棒
呂氏春秋(不苟論篇)
晋(しん)の范(はん)氏が亡んだとき、その家から鐘を盗もうとした男がいた。
背負って逃げようとしたが、大きくて背負いきれないので、槌(つち)でうちこわそうとしたところ、がーんと大きな音がしたので、男はびっくりし、その音をききつけて人が横取りにきはしないかといそいで耳にふたをした。






