様子を見る
韓非子(説林篇)
乱暴者と隣り合わせに住んでいた男が、家を売りはらって難を避けようとした。友人がそれをとめて、
「あいつの悪業もいずれは果てるだろう。もうしばらく様子を見た方がよい」
というと、男は、
「とんでもない。おれがあいつの悪業の最後になるかもしれないじゃないか」