(ふんどし)の中
世説新語(任誕篇)
晋の劉伶(りゆうれい)(竹林の七賢の一人)は酒に酔うと、衣服をみなぬぎ捨ててすっ裸になるくせがあった。
人々がそれを見てそしると、劉伶はいった。
「わたしは天地をわが家とみなし、家屋をわが衣服、わが(ふんどし)と心得えている。諸君はなぜ、わしのの中をのぞき込むのだ」