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中国笑話集561
日期:2019-07-26 18:25  点击:217
 大雲寺(だいうんじ)の門
 
                                                           群居解頤・拊掌録  
 
 信州(しんしゆう)のある女、落ちぶれて貧しい暮しをしていたが、それでも歌が好きで酒もよく飲んだので、日常の衣食にもこと欠くありさまであった。あるとき、人から信州の略図をかいた布をもらったので、洗って染めなおし、裙(スカート)につくりかえたが、略図の墨の跡は残っていた。
 たまたま近所の人たちが集まり、芸妓を呼んで酒宴を開いた。彼女も呼ばれたが、しばらくすると、一人の女中があわただしく飛び出してきて、
「あの人が誤って裙を焦(こが)しました」
 といった。きいた人がおどろいて、
「どのへんを焦したのだ」
 というと、女中は自分の前のあたりを指さしながら、
「ちょうど大雲寺の門のあたりです」

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