靴
笑賛・笑府・笑得好
兄弟二人で金を出しあって靴を一足買ったところ、兄がいつもはいているので、弟は、せっかく金を出したのにつまらないと思い、夜、兄が寝てしまってからはいて方々を歩きまわり、とうとうぼろぼろにしてしまった。
「もういっぺん金を出しあって買おうじゃないか」
と兄がいうと、弟は、
「もういやだ。靴を買うと寝るひまがなくなってしまうから」