重右衛門日記
十月十九日
暁《あかつき》より戌亥《いぬい》の風激し。濃き筋を引きたる泡沫《ほうまつ》、海面に著し。波逆まき、絶えずしぶけり。ために視界悪し。帆を下げ、舵《かじ》を上げ、舳《みよし》より碇《いかり》を流し、再び逆艫《さかども》とせり。
暁《あかつき》より戌亥《いぬい》の風激し。濃き筋を引きたる泡沫《ほうまつ》、海面に著し。波逆まき、絶えずしぶけり。ために視界悪し。帆を下げ、舵《かじ》を上げ、舳《みよし》より碇《いかり》を流し、再び逆艫《さかども》とせり。






