再び重右衛門日記
六月晦日
西風やや強く波荒し。
辰蔵、梯子《はしご》を登りて櫓《やぐら》に出で行く。利七つづきて登り行きたり。利七この頃喚《ごろわめ》かず泣かず、いたく無口なり。居て居ぬが如し。ややありて、二人部屋に降り来たり、何処《いずこ》にも何も見えずと言い、打ち伏したり。
六月晦日
西風やや強く波荒し。
辰蔵、梯子《はしご》を登りて櫓《やぐら》に出で行く。利七つづきて登り行きたり。利七この頃喚《ごろわめ》かず泣かず、いたく無口なり。居て居ぬが如し。ややありて、二人部屋に降り来たり、何処《いずこ》にも何も見えずと言い、打ち伏したり。






