第三部分: 阅读理解——阅读下列短文,选出符合文章内容的最佳选项。
(共20小题:每小题2.5分,满分50分)
(一)
人から聞いた話だが、酒も飲まず、たばこも吸わずに規則正しい(有规律)生活をし、節制に頑張ってきた人が、50歳で不治の病にかかってしまった。
この人の嘆き(哀叹)は強く、自分はこれほどまでに節制に頑張ってきたのに、早く死ぬことになるのに対して、自分の同僚であまり節制もせず勝手に生きてきた人が、病気にもならずにピンピンしている(硬朗)のは、まったく話が合わないと言っていた。
この人の嘆きには、その通りだと同情を禁じ得ない(禁不住)が、「節制すれば長生きができるはずだ」と思っているのも、少し一面的のように感じられる。
( ア )、節制することは健康にいいだろう。しかし、それは節制しないのに比べると、その人の命を延ばすことに役立つかもしれないが、別に他人と比較することはないだろう。人にはそれぞれの生き方がある。
もっと考えれば、無理な節制によるストレス(精神压力)が、この人にとってはよくなかったのかもしれない。とにかく、人間の寿命なんてものは、それほど単純な因果関係で分かるものではなさそうである。
56. 文中に「話が合わない」とあるが、それの指すことはどれか。
A.節制しても、節制しなくても長生きできない。
B.節制しても長生きできないが、節制しなければ早く死ぬ。
C.節制すれば長生きできるが、節制しなければ長生きできない。
D.節制している人は早く死ぬのに、節制していない人は元気でいる。
57. 文中に「同情を禁じ得ない」とあるが、誰が禁じ得ないのか。
A.筆者
B.勝手に生きてきた人
C.不治の病にかかった人
D.たばこを吸って病気になった人
58. 文中の( ア )に入れるのに最も適当なものはどれか。
A.つまり B.そして C.たしかに D.ところで
59. 文中の「それ」の指すことはどれか。
A.命を延ばすこと
B.節制をすること
C.勝手に生きること
D.他人と比較すること
60. 「人間の寿命と節制」について筆者が最も言いたいことはどれか。
A.寿命と節制はあまり関係がない。
B.無理に節制すると、早く死んでしまう。
C.あまり節制しないほうが長く生きられる。
D.節制すれば、他の人より長く生きられる。
(二)
汗は、いろいろな場合に出る。暑い時はもちろんであるが、精神作用の強い場合にも出る。普通、冷汗などと言われているものは後者の汗である。暑い時の汗と精神作用による汗とは、調べてみるとまったく( ア )ものであることが分かる。
暑さによる汗は、全身に出るけれども、手のひら(手心)と足の裏との2か所だけには出ない。これは、夏に全身から汗の流れ落ちる時でも、手のひらからは汗の流れることのないことからでも分かる。
精神作用による時は、全身には汗が出なくて、手のひらと足の裏と腋の下の3か所に出るのが普通である。
また、汗の出方にも違いがある。全身の汗は、初めは少しずつ出て、だんだんにその量が多くなり、ついには流れ落ちるほどになることもあるが、手のひらなどでは、精神感動があればすぐにぱっと(一下子)汗が出て、感動が止めばすぐに止む。( イ )、その量はあまり多くない。
このように、人類の汗は温熱性発汗と精神性発汗の2種類に分けることができるが、運動の時はこの2種の発汗が同時に現れる場合がある。それは、運動により体が暖まり、また、勝敗を争ったり、記録の更新をしようといったことから、精神が緊張するからである。
61. 文中の「後者の汗」の指すものはどれか。
A.全身に出る汗
B.暑い時に出る汗
C.運動の時に出る汗
D.精神作用による汗
62. 文中の( ア )に入れるのに最も適当なものはどれか。
A.同じ
B.違った
C.似ている
D.間違った
63. 文中の( イ )に入れるのに最も適当なものはどれか。
A.そして B.すると C.つまり D.あるいは
64. 文中に「2種の発汗が同時に現れる」とあるが、その理由はどれか。
A.運動すれば体が暖まるから
B.運動すれば汗が出やすいから
C.運動が激しければ精神が緊張し、勝敗がつくから
D.運動により体が暖まり、また、精神が緊張するから
65. 精神性発汗の特徴に合っているものはどれか。
A.体のどの部分にも出る
B.全身に少しずつ出て、だんだん流れ落ちる
C.限られたところにぱっと出て、すぐ止み、量が多くない
D.初めは少しずつ出るが、だんだん流れ落ちるほどになる
(三)
Aさんはいま画壇で知らない人がいないほどの、かなり高名な画家です。
このAさんにわたしはある時、「どうして画家になられたんですか」と、聞いたことがあるのですが、その問いにAさんは、次のように答えてくれました。
Aさんが小学校の低学年の頃、家で一生懸命絵を描いていたら、隣のおばさんが遊びに来て、偶然、Aさんの絵を見て、こう言ったそうです。
「へえ、Aちゃん、絵が上手なんだね。( ア )びっくりしちゃった。」
その褒められた一言がうれしくて、また一生懸命描いていると、再びおばさんが来て、Aさんの絵を褒めてくれた。
「すごい、前より、また( イ )。」
それがうれしくて、また頑張って描くと、また褒められた。
このように、褒められたのがうれしくて懸命に描くと、また褒められて、それがきっかけになって、また一生懸命描く。
褒められると頑張る、という、この2つが歯車(齿轮)のようにいいほうに回転して、気がつくと画家になっていた、というのです。
「それだけです」と、Aさんは少し申し訳なさそうに言われました。
Aさんがすばらしい画家になれた、そのきっかけを作ってくれたのは隣のおばさんです。隣のおばさんが何気なく(无意中)褒めてくれたその一言で、調子よく図に乗った(一表扬就来劲儿)Aさんは、単純に図に乗る才能を持っていた画家、と言ってもいいでしょう。
66. 文中の( ア )に入れるのに最も適当なものはどれか。
A.筆者 B.画家 C.Aさん D.おばさん
67. 文中の( イ )に入れるのに最も適当なものはどれか。
A.うまくなったね B.元気になったね
C.美しくなったね D.大きくなったね
68. 文中の「それがきっかけになって」の「それ」は何を指すか。
A.絵を描くこと
B.よく褒められたこと
C.絵が上手であること
D.絵の描き方を教えてもらったこと
69. 文中に「いいほう」とあるが、それの指すことはどれか。
A.毎日絵を描くようになること
B.毎日楽しく過ごせるようになること
C.絵を描く意欲が出て、だんだん上手になること
D.絵を描く意欲が出て、歯車という絵を描くこと
70、文中に「申し訳なさそうに」とあるが、それはなぜか。
A.図に乗る才能を持つだけの画家だから
B.ただ絵が好きで画家になっただけだから
C.少し才能があって画家になっただけだから
D.すばらしい機会に恵まれた画家だけだから
(四)
乳児が笑顔を見た時は脳の反応(反应)が緩やかに続くのに対し、怒った顔では反応が急速に低下することが、研究で明らかになった。( ア )、笑顔は左側頭部、怒った顔は右側が主に反応するという違いも分かった。
じっとしていられない乳児の場合、機能的磁気共鳴画像診断装置(核磁共振装置)による脳の活動の測定は困難なため、研究チームは、頭部に当てた光の反射から脳血流の変化を測定する近赤外分光法装置を採用した。表情認知と関係があるとされる左右側頭部の脳血流を調べた。
6~7か月齢の乳児12人を対象に、見知らぬ女性の笑顔と怒った顔の写真をそれぞれ5秒間ずつ提示した。その結果、笑顔の場合は写真が消えた後も血流の増加がしばらく続いたが、怒った顔では急速に低下した。
左右を比較すると、笑顔は言語に関連するとされる左側頭部、怒った顔は注意を何かに向けることと関連する右側頭部が主に反応していた。
研究チームは「怒った顔の場合は危険を察知し、すぐ次の行動に移さなければならないので、脳の別の部位に活動が移るのではないか。笑顔の場合は、コミュニケーションを取ろうとする活動が起きていると考えられる」としている。
71. 文中の( ア )に入れるのに最も適当なものはどれか。
A.でも B.また C.すると D.しかし
72. 乳児の脳反応を測定する方法で正しくないのはどれか。
A.近赤外分光法装置で測定した
B.磁気共鳴画像診断装置で測定した
C.頭部に当てた光の反射から脳血流の変化を測定した
D.笑顔と怒った顔の写真を見せた後脳血流の変化を測定した
73. 文中に「血流の増加がしばらく続いた」とあるが、その理由はどれか。
A.写真が消えたから
B.脳の別の部位に活動が移るから
C.すぐに次の行動に移そうとするから
D.コミュニケーションを取ろうとするから
74. 文中に「左右を比較する」とあるが、何を比較したのか。
A.左右の顔
B.左右の写真
C.左右の脳血流
D.左右の測定装置
75. この文章の内容に合っているものはどれか。
A.乳児は笑顔から危険を察知することができる
B.乳児が笑顔を見た時は脳の反応が急速に低下する
C.乳児が怒った顔を見た時は脳の反応が緩やかに続く
D.笑顔は左側頭部、怒った顔は右側頭部が主に反応する
第三部分:阅读理解(2.5分×20=50分)
(一)
56.D 57.A 58.C 59.B 60.A
(二)
61.D 62.B 63.A 64.D 65.C
(三)
66.D 67.A 68.B 69.C 70.A
(四)
71.B 72.B 73.D 74.C 75.D