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連体助詞「の」
日期:2022-11-23 23:58  点击:255
連体助詞「の」
 
日本語には、「私の赤ちゃん」「エルメスのバッグ」「恋人からのプレゼント」などのように、「名詞+の」(または、「名詞+格助詞+の」の形をとって次の名詞を形容(説明、修飾)する言い方があります。『日本語教育のための文法用語』(国立国語研究所 p116)には、次のような「の」の例が掲げられています。)
 
[後続の名詞の所有・所属]
  (1)私の本/学校の先生 
  (2)日本の自動車産業 
  (3)弟の恋人 
  (4)ロシアからの手紙
 
[行為者関係などを示す]
  (5)偉人の業績 
  (6)遺族の悲しみ
 
[後続の名詞の属性を示す]
  (7)ヒゲの男
  (8)20歳の人 
  (9)シクラメンの花
 
[同格を示す]
  (10)社長の寺田さん
  (11)友だちの雪子さん
 
 例で示されているように、名詞をつなぐとき、連体助詞「の」は「名詞1+の+名詞2」という形をとります。「東京のお台場の近くのマンションの7階」というように「の」が同じ句の中で何度も使われることもあります。
 外国の方にとって難しいのは、まず、語順です。日本語では、名詞1が「の」を伴って修飾語となり、次に続く名詞2について説明します。たとえば「学校の先生」は、何の先生かどこの先生かわからないので、「学校+の」を用いて「先生」の所属を説明するわけです。ところが、外国の方の母語の多くは、修飾(説明)する語がうしろに来て、前の語にかかります。英語ならa teacher of the school、スペイン語なら un maestro de escuelaとなります。
 外国の方には語順が逆というのは、なかなか難しいようで、中級レベルになって、「の」の使い方がわかっている人でも、突然「先生の学校」「自動車のフィリピン」などと言うことがあります。
 
 また、「の」の用法の中で、難しいのは「社長の寺田さん」「友だちの雪子さん」のように、名詞1と名詞2が同じものを指している、同格の表し方です。この「の」は「=」または「である」に置き換えればいいでしょう。外国の方には、理解が難しいので、注意して説明する必要があります。
 

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