三十分後、ハリーはダーズリー一家の車の後こう部ぶ座ざ席せきにピアーズ、ダドリーと一いっ緒しょに座り、生まれて初めて動物園に向かっていた。信じられないような幸運だった。おじさんもおばさんも、結局けっきょくハリーをどうしていいか他ほかに思いつかなかった。ただし、出発前にバーノンおじさんはハリーをそばに呼んだ。
「言っておくがな……」
おじさんは大きな赤あから顔がおをハリーの目の前につきつけた。
「小こ僧ぞう、変なことをしてみろ。ちょっとでもだ、そしたらクリスマスまでずっと物もの置おきに閉とじ込こめてやる」
「僕、何もしないよ。ほんとだよ……」
しかしおじさんは信じていなかった。ハリーの言うことをいままで誰も信じてくれなかった。
困ったことに、ハリーの周まわりでよく不ふ思し議ぎなことが起きたし、自分がやったんじゃないとダーズリー夫妻ふさいにいくら話してもムダだった。
ある時、床とこ屋やから帰ってきたハリーが、散さん髪ぱつする前と同じように髪かみが伸びているのを見て業ごうを煮にやしたペチュニアおばさんが、キッチンバサミでクリクリに刈かり上あげたことがあった。「醜みにくい傷きずを隠すため」と前まえ髪がみだけは残してくれたが、あとはほとんど丸まる坊ぼう主ずになった。ダドリーはハリーを見てバカ笑いしたし、ハリーは翌よく日じつの学校のことを思うと眠れなかった。 哈利简直不敢相信自己这么走运。半小时后,他和皮尔、达力坐在德思礼的私家车后座,生平第一次向通往动物园的路上驶去了。他姨父姨妈想不出任何别的办法安置他,不过在动身前,弗农姨父把哈利叫到一旁。
“我警告你,”他把红得发紫的大脸凑到哈利跟前说,“我现在警告你,小子,只要你干出一点点蠢事—— 干出任何事—— 那你就在你的碗柜里待着,等圣诞节再出来吧。”.“我什么事也不会做的,”哈利说,“真的..”但弗农姨父不相信他。从来没有人相信他的话。问题是哈利周围常常会发生一些怪事,即使你磨破嘴皮对德思礼夫妇说那些事与哈利无关,也是白费唇舌。
每次哈利理发回来总像根本没有理过一样,有一次佩妮姨妈实在按捺不住,就从厨房里拿出一把剪刀几乎把他的头发剪光了,只留下前面一绺头发“盖住他那道可怕的伤疤”。这把达力笑得前仰后合,可哈利却整夜睡不着,思前想后,不知明天该怎么去上学,同学们本来就拿他那身松松垮垮的衣服和用胶带粘牢的眼镜当笑话。可到了第二天一早他起床的时候,竟发现自己的头发又恢复到了佩妮姨妈剪它以前的样子。尽管他拼命辩白,自己也弄不清头发为什么这么快就长出来了,可是为这件事他还是被他们在碗柜里关了一个星期。