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第9章 真ま夜よ中なかの決けっ闘とう(30)_ハリー・ポッターと賢者の石_ハリー・ポッター_日语阅读_日语学习网
日期:2024-10-24 10:29  点击:3336

「しかたがない――どうぞ」

「なーんにも ははは。言っただろう。『どうぞ』と言わなけりゃ『なーんにも』言わないって。はっはのはーだ」

ピーブズがヒューッと消える音と、フィルチが怒いかり狂くるって悪あく態たいをつく声が聞こえた。

「フィルチはこのドアに鍵かぎが掛かかってると思ってる。もうオーケーだ――ネビル、離はなしてくれよ」

ハリーがヒソヒソ声で言った。ネビルはさっきからハリーのガウンの袖そでを引ひっ張ぱっていたのだ。

「え なに」

ハリーは振り返った――そしてはっきりと見た。「なに」を。しばらくの間、ハリーは自分が悪あく夢むにうなされているに違いないと思った――あんまりだ。今日はもう、いやというほどいろいろあったのに。

そこはハリーが思っていたような部屋ではなく、廊ろう下かだった。しかも四階の『禁きんじられた廊下』だ。いまこそ、なぜ立ち入り禁きん止しなのか納なっ得とくした。

四人が真ま正しょう面めんに見たのは、怪獣かいじゅうのような犬の目だった――床から天井てんじょうまでの空間全部がその犬で埋まっている。頭が三つ。血ち走ばしった三組のギョロ目。三つの鼻がそれぞれの方向にヒクヒク、ピクピクしている。三つの口から黄色い牙きばをむき出し、その間からヌメヌメとした縄なわのように、ダラリとよだれが垂たれ下さがっていた。



  “他以为这扇门是锁着的,”哈利低声说,“我想我们不会有事了—— 走开,纳威!”纳威一直在拉扯哈利长袍的袖子。“怎么啦?” 
 
  哈利一转身—— 看见了,清清楚楚地看见了。一时间,他相信自己一定是走进了一场噩梦—— 在已经发生了这么多事情之后,这简直太过分了。 
 
  他们并不是像他以为的那样在一个房间里。他们是在一条走廊里。是四楼的那条禁止入内的走廊。现在他们知道这里为什么禁止入内了。 
 
  他们正面对着一条怪物般的大狗的眼睛,这条狗大得填满了从天花板到地板的所有空间。它有三个脑袋,三双滴溜溜转动的凶恶的眼睛,三个鼻子—— 正朝他们的方向抽搐、颤抖,还有三个流着口水的嘴巴,口水像黏糊糊的绳子,从泛黄的狗牙上挂落下来。 

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