日语学习网
【中日对照】穷神和福神_日本传说故事_日语听力_日语学习网
日期:2024-10-24 10:29  点击:3346

微信搜一搜“riyuxuexiwang”添加日语学习网公众号,回复“资料”领取日语学习大礼包。



貧乏神と福の神
穷神和福神
 
むかしむかし、ある村に、とても貧乏な男がいました。
很久很久以前,在一个村子里,有个很穷的男人。
働き者の男ですが、いくら働いても暮らしはちっとも楽になりません。
虽然是个能干的男人,但是不管怎么工作,生活一点也不轻松。
それと言うのも、実は男の家には貧乏神が住み着いていたからです。
这是因为实际上男人家里住着穷神。
そんな男に、村の人たちが嫁(よめ)の世話をしました。
村里的人帮这个男人找媳妇。
この嫁は美人な上に働き者で、朝から晩まで働きます。
这个媳妇不仅长得漂亮,而且很能干,从早到晚都在工作。
「いい嫁ごだ。よし、わしも頑張るぞ!」
“真是个好媳妇。好,我也会努力的!”
男は以前にも増して、働く様になりました。
男人比以前更努力工作了。
そうなると、困ったのは貧乏神です。
那样的话,困扰的是贫穷神。
「何とまあ、よう働く夫婦じゃ。これでは、ここに居づらくなってきたのう。わしゃ、どうすればいいんじゃろう?」と、
“这是一对多么努力工作的夫妇啊。这样的话,就很难在这里呆下去了。我该怎么办呢?”
だんだん元気がなくなってきました。
穷神渐渐没有精神了。
それから何年かたった、ある年の大晦日。
之后过了几年,有一年的除夕。
男の家では、わずかながらもごちそうを用意して、ゆっくりと正月を迎えようという時。
在男人的家里,即使只有一点点也要准备好款待,慢慢地迎接新年的时候。
「うぇ~ん、うぇ~ん」
“嗯~嗯~嗯~”
天井裏から、泣き声が聞こえてきます。
从天花板后面传来哭声。
「おや? 誰じゃろう?」
“咦?是谁?”
男が見に行くと、何とも汚い身なりのおじいさんが一人、声を張り上げて泣いていました。
男子去看的时候,有一个打扮得很脏的老爷爷大声哭着。
「あんたは、一体誰かね?」
“你到底是谁?”
「わしか? わしゃ、貧乏神じゃ。
“是我吗?我是穷神。
ずっとむかしからこの家に住んでおったのに、お前ら夫婦がよう働くもんで、今夜、福の神がやって来るちゅうんじゃ。
很久以前就住在这个家里了,你们夫妇都努力工作,今晚福神会来的。
そしたらわしは、出て行かんとならんのだ。うぇ~ん、うぇ~ん」
然后我就得出去了。嗯~嗯~嗯~”
男は自分の家の守り神が貧乏神と聞いて少しガッカリしましたが、それでも神さまは神さまです。
男人听说自己家的守护神是贫穷的神,有点失望,但是神还是神。
下の部屋に降りてもらって、嫁に訳を話しました。
男人从天花板上下来,跟妻子说了原因。
そして貧乏神が可哀想になった男は、ついこんな事を言いました。
男人看到穷神这个样子其实他心里也不舒服。
「せっかく、長い事おったんじゃ。これからもずっと、ここにおって下され」
“好不容易在这里住了这么久。今后也请一直留在这里。”
すると、嫁も口をそろえて。
于是,媳妇说。
「そうじゃ、そうじゃ。それがええ」
“这样啊,这样啊。那就好。”
どこへ行っても嫌われ者の貧乏神は始めて優しい言葉をかけられて、今度は嬉し泣きです。
无论去哪里,被讨厌的贫穷神第一次被说了温柔的话,这次高兴地哭了。
「うぇ~ん、うぇ~ん」
“嗯~嗯~嗯~”
こうしているうちに夜もふけて、除夜(じょや)の鐘が鳴り始めました。
就这样夜深了,除夕的钟声开始响了。
これが、神さまの交代する合図です。
这就是神交替的信号。
その時、
此时
♪ トントントンと、戸を叩く音がしました。
“咚咚咚”敲门的声音响起来。
「こんな夜更けに、どなたですじゃ?」
“这么晚了,你是谁?”
「ガッハハハハ。
“哈哈哈。
お待たせ、お待たせ。
让您久等了。
わしは神の国からはるばるやって来た幸福の使い。
我是从神的国度远道而来的幸福使者。
誰もがわしを待ち望む
谁都盼望着我
福の神だー!」
福神!”
ついに、福の神がやって来ました。
福神终于来了。
福の神は、貧乏神に気がつくと、
福神一注意到贫穷神
「何だ、薄汚い奴め、まだおったんか。はよ出て行かんと、力ずくでも追い出すぞ!」
“什么呀,脏兮兮的家伙,还在吗?哈哈,不出去的话,就算用力也会把你赶出去的!”
だが、貧乏神も負けていません。
但是,穷神也没有输。
「なにお~っ!」と、福の神に突進しましたが、やせてヒョロヒョロの貧乏神と、でっぷりと太った福の神では勝負になりません
“什么啊~!”虽然冲向了福神,但是瘦弱的豹子的穷神和胖胖的福神是不能一决胜负的
それを見ていた夫婦は、
看着那个的夫妇
「あっ、危ない!」
“啊,危险!”
「貧乏神さま、負けるでねえぞ!」
“穷神,不要输!”
それを聞いておどろいたのは、福の神です。
听到那个吓了一跳的是福神。
「何で? 何で、貧乏神を応援するんじゃあ?」
“为什么?为什么要支持穷神呢?”
夫婦は貧乏神と一緒に、福の神を家の外へ押し出します。
夫妇和穷神一起,把福神推出家门。
「わっせい! わっせい!」
“哇!哇!”
とうとう三人がかりで、福の神を家の外へ押し出してしまいました。
终于花了三个人,把福神推到了家外。
追い出された福の神は、あぜん、ぼうぜん。
被赶出去的福神,突然,发呆。
「わし、福の神よ。
“我是福神。
中にいるのが、貧乏神。
屋里的是穷神。
貧乏神は嫌われて、福の神は大切にされるはずなのに。
穷神被讨厌,福神应该被重视。
これはいったい、どういう事?」
这到底是怎么回事?”
首をひねりながら、すごすごと引きあげて行きました。
「やった、やった!」
“罢了罢了”
这就是能从哪来的回哪去,就是走的时候喝来的时候姿势有点不同。
次の日は、めでたいお正月です。
第二天是喜庆的新年。
貧乏神も一緒に、お正月のお祝いをしました。
穷神也一起庆祝了新年。
それからというもの貧乏神のせいで、この家はあまり金持ちにはなりませんでしたが、それでも元気で幸せに暮らしたという事です。
从那以后,因为穷神,这个家虽然不怎么有钱,但还是健康幸福地生活着。
 
註: 貧乏神とは、人を貧乏にさせると信じられている神で、小さく、痩せこけて色青ざめ、手に破れた渋団扇を持ち、悲しそうに立つといいます。
注:所谓贫穷神,是相信会让人变得贫穷的神,据说是小的、瘦的、脸色苍白的、手里拿着破了的茶色团扇,悲伤地站着。
昔話に登場する貧乏神は、あいきょうがあり、とてもしたたかな存在です。
在传说中登场的贫穷神,是个很可爱,很坚强的存在。

分享到:

顶部
11/28 11:51