巨大な緑の目がパチクリして消えた。
「え」ハリーは生いけ垣がきの目があったところから目を離はなさずに言った。
「今日はなんの日か、知ってるぜ」
ダドリーはそう繰くり返しながらハリーのすぐそばにやってきた。
「そりゃよかった。やっと曜よう日びがわかるようになったってわけだ」
「今日はおまえの誕たん生じょう日びだろ」ダドリーが鼻先で笑った。「カードが一枚も来ないのか あのへんてこりんな学校で、おまえは友達もできなかったのかい」
「僕の学校のこと口にするなんて、君の母親には聞かれないほうがいいだろうな」
ハリーは冷ひややかに言った。
ダドリーは、太っちょの尻しりから半分落ちそうになっていたズボンをずり上げた。
「なんで生垣なんか見つめてたんだ」ダドリーが訝いぶかしげに聞いた。
「あそこに火を放はなつにはどんな呪じゅ文もんが一番いいか考えてたのさ」
ダドリーはとたんによろよろっと後ずさりした。ぶくっとした顔に恐きょう怖ふが走っていた。
「そ、そんなこと、できるはずない。――パパがおまえに、ま、魔法なんて使うなって言ったんだ。――パパがこの家から放ほうり出すって言った。――そしたら、おまえなんかどこも行くところがないんだ。――おまえを引き取る友達だって一人もいないんだ――」
那对大眼睛忽闪几下,消失了。
“什么?”哈利说,眼睛还盯着那个地方。
“我知道今天是什么日子。”达力又说了一遍,走到他旁边。
“很好,”哈利说,“你终于学会了数星期几。”
“今天是你的生日!”达力讥讽地说,“你居然没有收到贺卡?你在那个鬼地方连个朋友都没有吗?”
“最好别让你妈妈听到你说我的学校。”哈利冷冷地说。
达力提了提裤子,那裤子顺着他的胖屁股往下滑。
“你盯着树篱干什么?”他怀疑地问。
“我在想用什么咒语使它燃烧起来。”哈利说。
达力踉踉跄跄倒退了几步,胖脸上显出惊恐的表情。
“你不一不能—— 我爸说不许你使魔法—— 他说要把你赶出去—— 你没有地方去—— 没有朋友收留你—— ”