「あ――そうなの。あの――気を悪くしないでほしいんだけど、でも――僕ぼくの部屋にいま『屋敷しもべ妖精』がいると、とっても都つ合ごうが悪いんだ」
ペチュニアおばさんの甲高い作り笑いが居い間まから聞こえてきた。しもべ妖精はうなだれた。
「知り合いになれてうれしくないってわけじゃないんだよ」ハリーが慌あわてて言った。「だけど、あの、何か用事があってここに来たの」
「はい、そうでございますとも」ドビーが熱っぽく言った。「ドビーめは、申もうし上げたいことがあって参まいりました。……複ふく雑ざつでございまして……ドビーめはいったい何から話してよいやら……」
「座ってね」ハリーはベッドを指ゆび差さして、丁てい寧ねいにそう言った。
しもべ妖精はわっと泣きだした――ハリーがはらはらするようなうるさい泣き方だった。
「す――座ってなんて」妖精はオンオン泣いた。「これまで一度も……一度だって……」
ハリーは階かい下かの声が一いっ瞬しゅんたじろいだような気がした。
「ごめんね」ハリーは囁ささやいた。「気に障さわることを言うつもりはなかったんだけど」
「このドビーめの気に障るですって」妖精は喉のどを詰つまらせた。
「ドビーめはこれまでたったの一度も、魔法使いから座ってなんて言われたことがございません。――まるで対たい等とうみたいに――」
ハリーは「シーッ」と言いながらも、なだめるようにドビーを促うながして、ベッドの上に座らせた。ベッドでしゃくり上げている姿は、とても醜みにくい大きな人形のようだった。しばらくするとドビーはやっと収おさまってきて、大きなギョロ目を尊そん敬けいで潤うるませ、ハリーをひしと見ていた。
“哦—— 是吗?”哈利说,“哦—— 我不想失礼,可是—— 此刻在我的卧室里接待一位家养小精灵有些不太合适。”客厅传来了佩妮姨妈虚伪的高声大笑。小精灵垂下了头。“我不是不高兴见你,”哈利赶忙说,“可是,哦,你来这儿有什么特别的原因吗?”“哦,有的,先生,”多比热切地说,“多比来告诉您,先生..不好说,先生..多比不知道从哪里说起..”“坐下吧。”哈利指了指床,礼貌地说。没想到小精灵突然痛哭流涕,把哈利吓了一跳,他哭的声音很大。
“坐一坐下!”多比呜咽道,“ 从来..从来没有..”
哈利仿佛听到楼下的声音变得有些结巴。
“对不起,”他小声说,“我没想冒犯你。”
“冒犯多比!”小精灵哽咽地说,“从来没有一位巫师让多比坐下—— 像对待平等的人那样—— ”
哈利竭力在说“嘘”的同时作出抚慰的表情,领多比回到床上坐下。多比坐在那儿打嗝儿,看上去像个丑陋的大娃娃。最后他终于控制住自己,用他那双泪汪汪的大眼睛充满敬爱地凝视着哈利。