けんかがうつる
吵架传播
むかしむかし、吉四六さんと言う、とてもゆかいな人がいました。
很久很久以前,有一个叫吉四六的乐观的人。
その吉四六さんの隣の家の夫婦は、いつもけんかばかりしています。
吉四六邻居家的夫妻,总是吵架。
「大体、お前がだな!」
“大体上,你就是!”
「何よ! あたしのせいにするの!」
“什么!怪我!”
こんな風に大声を出して怒鳴り合うし、二人して物を投げつけるわで、それは大変な騒ぎです。
像这样大声怒吼,两个人扔东西,那是很大的骚动。
そこである日の事、吉四六さんは隣との間に、垣根をこしらえ始めたのです。
有一天,吉四六在家和邻居之间开始筑篱笆。
それを、たまたまやって来た庄屋さんが見て言いました。
偶然来了的村长看了之后说道。
「よう、吉四六さん。一体何をしてるのかね?」
“喂,吉四六,你到底在干什么?”
すると吉四六さんは、
于是吉四六说:
「何って、見れば分かるでしょう。垣根を作っているんですよ」
“看就知道了,我在做篱笆。”
「それは分かるが、なぜ?」
“我明白,但是为什么?”
「それはもちろん、隣の夫婦げんかが、こっちにうつらん様にですよ」
“那就不用说了,隔壁的夫妇吵架,就像是能传染给我一样。”
「ああ、この夫婦な。しかし、けんかという物は、うつる物じゃない。だから垣根など作っても無駄じゃ」
“啊,是这对夫妇啊。但是,吵架这东西不是传染的东西。所以做篱笆也没用。”
「いいや、うつりますよ」
“不,会传染的。”
「うつらんて」
“不传染。”
吉四六さんも庄屋さんも、だんだん声が大きくなってきました。
吉四六和村长的声音渐渐变大了。
「だから、うつらんといっているだろう!」
“所以,就说不会传染吧!”
「うつりますとも!」
“当然会传染!”
「うつるもんか!」
“不会传染的!”
「うつるとも!」
“传染!”
「うつらん!」
“不传染!”
「うつる!」
“传染!”
そこで、吉四六さんが言いました。
于是,吉四六说。
「ほら、けんかがうつったでしょう」
“你看,吵架了吧。”