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第1章 ふくろう便びん Owl Post(1)_ハリー・ポッターとアズカバンの囚人_ハリー・ポッター_日语阅读_日语学习网
日期:2024-10-24 10:29  点击:3342
第1章 ふくろう便びん Owl Post
第1章 ふくろう便びん Owl Post

ハリー・ポッターはいろいろな意味で、きわめて普通ではない男の子だった。

まず、一年中で一番嫌いなのが夏休みだった。第二に、宿題をやりたくてしかたがないのに、真夜中に、こっそりやらざるをえなかった。その上、ハリー・ポッターはたまたま魔法使いだった。

真夜中近く、ハリーはベッドに腹はら這ばいになって、頭から毛布をテントのようにすっぽりかぶり、片手に懐かい中ちゅう電でん灯とうを持ち、大きな革かわ表びょう紙しの本(バチルダ・バグショット著ちょ「魔ま法ほう史し」)を枕まくらに立て掛かけていた。ちょうどいま、鷲わし羽ば根ねペンのペン先でページを上から下へとたどり、宿題のレポートを書くのに役立ちそうなところを、眉根まゆねをよせて探しているところだった。「十四世紀せいきにおける魔女の火あぶりの刑けいは無意味だった――意見を述のべよ」という宿題だ。

それらしい文章が見つかり、羽根ペンの動きが止まった。ハリーは鼻に載のっている丸いメガネを押し上げ、懐中電灯を本に近よせてその段だん落らくを読んだ。
 

非ひ魔ま法ほう界かいの人々(通つう常じょうマグルと呼ばれる)は、中ちゅう世せいにおいてとくに魔法を恐れていたが、本物を見分けることが得え手てではなかった。ごく稀まれに、本物の魔女や魔法使いを捕まえることはあっても、火刑かけいは何の効果こうかもなかった。魔女または魔法使いは初歩的な「炎ほのお凍とう結けつ術じゅつ」を施ほどこし、そのあと、柔やわらかくくすぐるような炎の感かん触しょくを楽しみつつ、苦痛くつうで叫さけんでいるふりをした。とくに、「変わり者のウェンデリン」は焼かれるのが楽しくて、いろいろ姿を変え、自らすすんで四十七回も捕つかまった。 

ハリーは羽根ペンを口にくわえ、枕の下からインク瓶びんと羊よう皮ひ紙しを一ひと巻まき取り出した。ゆっくりと、十分に注意しながらハリーはインク瓶のふたを開け、羽根ペンを浸ひたし、書きはじめた。ときどきペンを休めては耳をそばだてた。もしダーズリー家けの誰かがトイレに立ったときに、羽根ペンでカリカリ書く音を聞きつけたら、おそらく、夏休みの残りの期間を、階段下の物もの置おきに閉じ込こめられっぱなしで過ごすことになるだろう。


第1章 猫头鹰邮递  
 
  就许多方面来说,哈利·波特是个不同寻常的男孩。比如说,他在一年之中最恨的就是暑假。再比如说,他倒是真心想做他的家庭作业,但他却被迫偷偷地、总是在深夜才做。而且,他碰巧是个男巫。 
  现在差不多已经是半夜了,他正趴在床上,被单像帐篷一样罩在脑袋上。他一手拿着电筒,靠在枕头上,打开了一本皮面书—— 巴希达·巴沙特所著的《魔法史》。哈利皱着眉头,在书页上从上而下地移动着那支羽毛笔的笔尖,他正在寻找能帮助他写论文的材料,论文题目是《十四世纪焚烧女巫的做法是完全没有意义的—— 讨论稿》。 
  羽毛笔停留在一段似乎会有用的文字开头。哈利把鼻梁上的圆形眼镜向上推了推,又让电筒发出的光更靠近那本书。他读道:中世纪的时候,非魔法界人士(更普遍的叫法是“麻瓜”)是特别害怕魔法的,但是他们并不善于识别魔法。他们偶尔真地抓到男巫或女巫,但在这种时候,焚烧并没有收到什么效果。男巫或女巫在被焚烧的时候会施展一种冻结火焰的基本魔法,一面享受着火焰所产生的温和的刺痒快感,一面假装痛苦而发出尖叫。占卜者温德林十分喜欢被焚烧,曾让自己在各种各样的化装形态下被人们抓住,其次数达四十七次之多。 
  哈利把笔放在两排牙齿之间咬者,伸手到枕头下面拿墨水瓶和一卷羊皮纸。他慢慢地、很小心地打开墨水瓶,把那支羽毛笔伸进去蘸了蘸,然后开始书写,时不时地停下来谛听。因为如果德思礼家的人去洗手间的路上昕到了他的羽毛笔写字的声音,这整个夏天他就很可能要被他们锁在楼梯下面的碗柜里。

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11/24 14:32