「でも、許きょ可か証しょうにサインしてくれるなら」ハリーは急いで言葉を続けた。「どこの学校に行ってることになっているか、絶ぜっ対たい忘れないって約束するよ。それに、マグ――普通の人みたいにしてるよ、ちゃんと」
バーノンおじさんは歯をむき出し、こめかみに青あお筋すじを立てたままだったが、ハリーにはおじさんが思案しているのがわかった。
「よかろう」やっと、おじさんがぶっきらぼうに言った。
「マージがいる間、おまえの行動を監視かんしすることにしよう。最後までおまえが守るべきことを守り、話の辻つじ褄つまを合わせたなら、そのクソ許可証とやらにサインしようじゃないか」
おじさんはくるりと背を向け、玄げん関かんのドアを開け、思いっきりバシャーンと閉めたので、一番上の小さなガラスが一枚はずれ、落ちてきた。
ハリーはキッチンには戻もどらず、二階の自分の部屋に上がった。本当のマグルらしく振舞ふるまうなら、すぐに準じゅん備びを始めなければ。ハリーはしょんぼりと、プレゼントと誕たん生じょう祝いわいカードをのろのろ取り片づけ、床板の緩ゆるんだところに宿題と一いっ緒しょに隠した。それからヘドウィグの籠かごのところに行った。エロールはなんとか回復したようだった。二羽とも翼つばさに頭を埋うずめて眠っていた。ハリーはため息いきをつき、ちょんと突ついて二羽とも起こした。
“但是,如果您在我的同意表上签字,”哈利迅速地说下去,“我发誓我会记住我是到哪里去上学的,而且我会像麻—— 像平常人一样说话做事的。”
哈利可以看出弗农姨父正在考虑,尽管他的牙齿露了出来,太阳穴那里有一根血管在跳动。
“好吧,”他终于厉声说,“玛姬在的时候,我会小心监视你的行为的。如果,一直到最后,你守规矩,一直那么说,我就在你那倒霉的表上签字。”
他转过身去,拉开前门,再使劲关上,他使的劲几那么大,以至于门顶上玻璃都掉下来一块。
哈利没有回到厨房去。他回到楼上自己的卧室里去了。如果他要像真正的世俗之人一样行事,不如现在就开始。他缓慢而忧伤地把他所有的礼物和生日贺卡收集在一起,再把它们和他的家庭作业一块儿藏到那块松动的地板下面。然后他走向海德薇的笼子。埃罗尔好像已经恢复了;它和海德薇都睡着了,脑袋藏在翅膀下面。哈利叹了口气,然后把它们两个都捅醒了。