「ヘドウィグ」ハリーは悲しげに言った。
「一週間だけ、どこかに行っててくれないか。エロールと一緒に行けよ。ロンが面めん倒どうを見てくれる。ロンにメモを書いて事じ情じょうを説明するから。そんな目つきで僕を見ないでくれよ」
――ヘドウィグの大きな琥こ珀はく色いろの目が、恨うらみがましくハリーを見ていた。
「僕のせいじゃない。ロンやハーマイオニーと一緒にホグズミードに行けるようにするには、これしかないんだ」
十分後、(脚あしにロンへの手紙を括くくりつけられた)ヘドウィグとエロールが窓から舞まい上がり、かなたへと消えた。心底惨みじめな気持で、ハリーは空からっぽの籠を箪笥たんすにしまい込こんだ。
しかし、くよくよしている暇ひまはなかった。次の瞬しゅん間かん、ペチュニアおばさんの甲かん高だかい声が、下りてきてお客を迎むかえる準備をしなさいと、二階に向かって叫さけんでいた。
「その髪かみをなんとかおし!」
ハリーが玄げん関かんホールに下りたとたん、おばさんがピシャッと言った。
髪かみを撫なでつけるなんて、努力する意味がないとハリーは思った。マージおばさんはハリーにいちゃもんをつけるのが大好きなのだから、だらしなくしているほうがうれしいに違いない。
そうこうするうちに、外の砂じゃ利り道みちが軋きしむ音がした。バーノンおじさんの車が私道に入ってきたらしい。車のドアがバタンと鳴り、庭の小道を歩く足音がした。
“海德薇,”他闷闷不乐地说,“你必须离开这里一星期。和埃罗尔一起去吧,罗恩会照顾你的。我会给他写张便条,向他解释。不要这样地看着我,”海德薇琥珀色的大眼睛充满了谴责的神色,“这不是我的过错。只有这样,我才能得到允许,和罗恩、赫敏一块儿到霍格莫德去。”
十分钟以后,埃罗尔和海德薇(它腿上绑着给罗恩的便条)就飞出了窗子。飞得看不见了。哈利现在感到了彻底地悲哀,把海德薇的空笼子收到衣橱里去了。
但是哈利沉思的时间并不久。不一会儿,佩妮姨妈就从楼梯那里尖叫着要哈利下楼准备迎接客人了。
哈利认为把自己的头发弄平没有什么意思。玛姬姑妈就是喜欢批评哈利,所以,哈利越是不整洁,她就越高兴。
一会儿工夫,就传来小石子儿的嘎吱声,这是弗农姨父的车子开回门前的车道上了,然后是汽车门关上的声音,还有花园小路上的脚步声。