「マージ! 大だい丈じょう夫ぶ?」ペチュニアおばさんが金切かなきり声ごえをあげた。
「心配いらないよ」ナプキンで顔を拭ぬぐいながらおばさんがだみ声で答えた。
「強く握にぎりすぎたんだろう。ファブスター大佐たいさのとこでも、こないだおんなじことがあった。大騒ぎすることはないよ、ペチュニア。わたしゃ握あく力りょくが強いんだ……」
それでも、ペチュニアおばさんとバーノンおじさんは、そろってハリーに疑うたがわしげな目を向けた。ハリーは、デザートを抜かして、できるだけ急いでテーブルを離はなれることにした。
玄げん関かんホールに出て、壁かべに寄より掛かかり、ハリーは深しん呼こ吸きゅうした。自じ制せい心しんを失って何かを爆発させたのは久しぶりだった。もう二度とこんなことを引き起こすわけにはいかない。ホグズミードの許きょ可か証しょうがかかっているばかりではない。――これ以上事ことを起こせば、魔ま法ほう省しょうとまずいことになってしまう。
ハリーはまだ半人前の魔法使いで、魔法界の法ほう律りつにより、学校の外で魔法を使うことは禁じられていた。実は、ハリーには前科ぜんかもある。つい一年前の夏、ハリーは正式な警けい告こく状じょうを受け取っている。プリベット通りで再び魔法が使われる気配を魔法省が察知さっちした場合、ハリーはホグワーツから退たい校こう処しょ分ぶんになるであろう、とはっきり書いてあった。
ダーズリー一家がテーブルを離はなれる音が聞こえたので、ハリーは出会わないよう、急いで二階へ上がった。
“玛姬!”佩妮姨妈尖叫起来,“玛姬,你没事吧?”
“不必担心,”玛姬姑妈咕哝着说,用餐巾揩着脸,“一定是刚才握得太紧了。那天在富布斯特上校那里也出过同样的事。不肘慌张,佩妮,我是很坚强的..”
但是佩妮姨妈和弗农姨父都怀疑地看着哈利,所以哈利认为他不如放弃布丁,尽快离开餐桌为好。
他走到厅里,靠在墙上,深深地呼吸。从他上一次失去控制并且使某个东西爆炸到现在,已经有很长时间了。他可不能再让这种事情发生。去霍格莫德的那张表还不是现在最需要考虑的事情—— 如果他这样干下去,魔法部就会找他的麻烦了。
哈利还是个未成年的男巫,魔法界的法律禁止他在学校以外的地方施展魔法。他的记录可不是很好,就在去年夏天,他得到一次正式警告,警告说得很清楚:如果魔法部得到风声,说他如果在女贞路再次施展魔法,那霍格沃茨就有可能开除哈利。
他听到德思礼一家人离开了餐桌,于是他急忙上楼避开他们。