「去年、屋敷やしきしもべ妖よう精せいがおじさんの家でデザートを投げつけたというだけで、僕は公こう式しき警けい告こくを受けました!」ハリーは腑ふに落ちない顔をした。
「そのとき魔法省は、僕があそこでまた魔法を使ったらホグワーツを退たい学がくさせられるだろうと言いました」
ハリーの目に狂いがないなら、ファッジは突とつ然ぜんうろたえたようだった。
「ハリー、状じょう況きょうは変わるものだ……我われ々われが考こう慮りょすべきは……現げん状じょうにおいて……当然、君は退学になりたいわけではなかろう?」
「もちろん、いやです」
「それなら、何をつべこべ言うのかね?」ファッジはさらりと笑った。
「さあ、ハリー、クランペットを食べて。私はちょっと、トムに部屋の空あきがあるかどうか聞いてこよう」
ファッジは大おお股またに部屋を出ていき、ハリーはその後ろ姿をまじまじと見つめた。何かが決定的におかしい。ファッジが、ハリーの仕し出でかしたことを罰するために待ち受けていたのでなければ、いったいなんで「漏れ鍋」でハリーを待っていたのか? それに、よくよく考えてみれば、たかが未み成せい年ねんの魔法使用事件に、魔法まほう大だい臣じん直じき々じきのお出ましは普通ではない。
ファッジが亭てい主しゅのトムを従えて戻もどってきた。
「ハリー、十一号室が空あいている。快かい適てきに過ごせると思うよ。ただ一つだけ、わかってくれるとは思うが、マグルのロンドンへはふらふら出ていかないでほしい。いいかい? ダイアゴン横よこ丁ちょうだけにしてくれたまえ。それと、毎日、暗くなる前にここに戻ること。君ならわかってくれるね。トムが私に代わって君を監視かんししてるよ」
「わかりました」ハリーはゆっくり答えた。「でも、なぜ?――」
「また行ゆく方え不ふ明めいになると困るよ。そうだろう?」ファッジは屈くっ託たくのない笑い方をした。
「いや、いや……君がどこにいるのかわかっているほうがいいのだ……つまり……」
ファッジは大きな咳せき払ばらいをすると、細ほそ縞じまのマントを取り上げた。
“好吧,”哈利慢慢地说,“但是,这为什么呢?”
“不想再失去你,难道我们想吗?”福吉开怀大笑,“不,不..我们最好能知道你在哪里..我的意思是..”