「ポッター様。どうぞこちらへ。お荷物のほうは、もうお部屋に上げてございます……」
ハリーはトムのあとについてしゃれた木の階段を上り、「11」と書いた真しん鍮ちゅうの表示のある部屋の前に来た。トムが鍵かぎを開け、ドアを開けてハリーを促うながした。
部屋には、寝ね心ごこ地ちのよさそうなベッドと磨みがき上げた樫かし材ざいの家具が置かれ、暖炉だんろの火が元気よく爆はぜていた。洋よう箪だん笥すの上にチョコンと――。
「ヘドウィグ!」ハリーは驚いた。
雪のようなふくろうが嘴くちばしをカチカチ鳴らし、ハリーの腕にハタハタと舞まい降おりた。
「本当に賢かしこいふくろうをお持ちですね」トムがうれしそうに笑った。
「あなた様がお着きになって五分ほど経たってから到とう着ちゃくしました。ポッター様、何かご用がございましたら、どうぞいつでもご遠えん慮りょなく」
トムはまた一礼すると出ていった。
ハリーは、ヘドウィグを撫なでながら、長いことぼーっとベッドに座っていた。窓の外で、空の色が見る見る変わっていった。深いビロードのような青から、鋼はがねのような灰色、そして、ゆっくりと黄こ金がね色いろの光を帯びた薄うす紅べに色いろへと。ほんの数時間前にプリベット通りを離はなれたこと、学校を追つい放ほうされなかったこと、あと二週間、まったくダーズリーなしで過ごせること、何もかも信じがたかった。
「ヘドウィグ、とっても変な夜だったよ」ハリーは欠伸あくびをした。
メガネもはずさず、枕まくらにコトンと倒れ込こみ、ハリーは眠りに落ちた。
“波特先生,请跟我来,”汤姆说,“我已经把你的东西都搬上去了。”
哈利跟随汤姆走上一道漂亮的木楼梯,来到一间门口有一个黄铜牌子标明是十一号的房间,汤姆为哈利打开锁,开了门。房间里面有一张看上去很舒服的床,几件很光亮的橡木家具,壁炉里的火烧得噼啪作响,衣橱顶上站立着——
“海德薇!”哈利惊喜地叫道。
这只雪白的猫头鹰的喙咔哒响了一下,然后就飞到了哈利的肩头上。
哈利跟随汤姆走上一道漂亮的木楼梯,来到一间门口有一个黄铜牌子标明是十一号的房间,汤姆为哈利打开锁,开了门。房间里面有一张看上去很舒服的床,几件很光亮的橡木家具,壁炉里的火烧得噼啪作响,衣橱顶上站立着——
“海德薇!”哈利惊喜地叫道。
这只雪白的猫头鹰的喙咔哒响了一下,然后就飞到了哈利的肩头上。
“你这只猫头鹰真神奇。”汤姆咯咯笑着说,“你到这里以后大约五分钟,它就飞来了。如果需要什么,波特先生,马上说好了。”
他又鞠了一躬,离开了。
哈利在床上坐了很久,心不在焉地抚摸着海德薇。窗外的天空从深深的紫蓝色迅速变成冷冰冰的铁灰色,然后又慢慢地变成一道道的泛着粉红的金色。哈利简直不能相信自己离开女贞路才不过几个小时,他没有被开除,而且他还有整整两周可以摆脱德思礼一家的好日子。
“这是个很古怪的夜晚,海德薇。”他打着哈欠说。
他甚至没有拿掉眼镜,就倒在枕头上睡着了。