「ハリー、君のトランクからだ」
ロンは立ち上がって荷物棚だなに手を伸ばし、やがてハリーのローブの間から「携帯かくれん防止器スニーコスコープ」を引ひっ張ぱり出した。ロンの手のひらの上でそれは激はげしく回転し、眩まぶしいほどに輝かがやいていた。
「それ、スニーコスコープ?」
ハーマイオニーが興きょう味み津しん々しんで、もっとよく見ようと立ち上がった。
「ウン……だけど、安やす物もんだよ」ロンが言った。「エロールの脚あしにハリーへの手紙を括くくりつけようとしたら、めっちゃ回ったもの」
「その時何か怪あやしげなことをしてなかった?」ハーマイオニーが突っ込んだ。
「してない! でも……エロールを使っちゃいけなかったんだ。じいさん、長なが旅たびには向かないしね。……だけど、ハリーにプレゼントを届けるのに、ほかにどうすりゃよかったんだい?」
「早くトランクに戻もどして」スニーコスコープが耳をつんざくような音を出したので、ハリーがルーピン先生のほうを顎あごで指さしながら注意した。「じゃないと、この人が目を覚ますよ」
ロンはスニーコスコープを、バーノンおじさんのとびきりオンボロ靴くつ下したの中に押し込んで音を殺し、その上からトランクのふたを閉めた。
「ホグズミードであれをチェックしてもらえるかもしれない」ロンが席に座り直した。
「『ダービシュ・アンド・バングズ』の店で、魔法の機械とかいろいろ売ってるって、フレッドとジョージが教えてくれた」
「ホグズミードのこと、よく知ってるの?」ハーマイオニーが意い気き込ごんだ。
「イギリスで唯ゆい一いつの完全にマグルなしの村だって本で読んだけど――」
「あぁ、そうだと思うよ」ロンはそんなことには関心がなさそうだ。「僕ぼく、だからそこに行きたいってわけじゃないよ。ハニーデュークスの店に行ってみたいだけさ!」
「それって、何?」ハーマイオニーが聞いた。
「お菓か子し屋さ」ロンはうっとり夢見る顔になった。
「なーんでもあるんだ。……激げき辛からペッパー――食べると、口から煙が出るんだ。――それにイチゴムースやクリームがいっぱい詰つまってる大おお粒つぶのふっくらチョコレート――それから砂さ糖とう羽は根ねペン、授じゅ業ぎょう中にこれを舐なめていたって、次に何を書こうか考えているみたいに見えるんだ――」
「でも、ホグズミードってとってもおもしろいところなんでしょう?」
ハーマイオニーがしつこく聞いた。
“是啊......要知道,这是很便宜的。”罗恩说,“我把它拴到埃罗尔腿上要送给哈利的时候,它就疯疯癫癫的。”
“你那时候是不是正在做什么事啊?”赫敏尖锐地问道。
“没有!唔..我倒是不应该用埃罗尔的。你知道它不是很能胜任长途旅行..不过,不这么做,我怎么能把礼物送给哈利呢?”
“把它塞回箱子里去,”哈利说。因为那玩艺儿尖叫得厉害,“要不然该吵醒他了。”他向卢平教授那边点点头。
罗恩把它塞到了弗农姨父给哈利的一双旧袜子里面,这就掩盖了它的声音,然后罗恩又关上了箱子盖。
“我们可以在霍格莫德把它检查一下,”罗恩说,又坐了下来,“德维斯和班斯出售这种东西,弗雷德和乔治告诉我的。”
“你对霍格莫德很了解吗?”赫敏敏锐地问道。“我从书上读到,这是英国唯一一处没有麻瓜的地方—— ”