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第5章 吸魂鬼ディメンター The Dementor(16)_ハリー・ポッターとアズカバンの囚人_ハリー・ポッター_日语阅读_日语学习网
日期:2024-10-24 10:29  点击:3337

「ハリー! ハリー! しっかりして」誰かがハリーの頬ほおを叩たたいている。

「ウ、うーん?」

ハリーは目を開けた。体の上にランプがあった。床が揺れている――ホグワーツ特急が再び動きだし、車内はまた明るくなっていた。ハリーは座席から床に滑すべり落ちたらしい。ロンとハーマイオニーが脇わきに屈かがみ込こんでいた。その上からネビルとルーピン先生が覗のぞき込んでいるのが見えた。ハリーはとても気分が悪かった。鼻のメガネを押し上げようと手を当てると、顔に冷ひや汗あせが流れていた。

ロンとハーマイオニーがハリーを抱えて席に戻もどした。

「大だい丈じょう夫ぶかい?」ロンが恐こわ々ごわ聞いた。

「ああ」ハリーはドアのほうをチラッと見た。頭巾の生き物は消えていた。

「何が起こったの? どこに行ったんだ――あいつは? 誰が叫さけんだの?」

「誰も叫びやしないよ」ますます心配そうにロンが答えた。

ハリーは明るくなったコンパートメントをぐるりと見た。ジニーとネビルが、二人とも蒼そう白はくな顔でハリーを見返していた。

「でも、僕ぼく、叫び声を聞いたんだ――」

パキッという大きな音で、みんな飛び上がった。ルーピン先生が巨大な板チョコを割っていた。

「さあ」先生がハリーに特別大きいひと切れを渡わたしながら言った。「食べるといい。気分がよくなるから」

ハリーは受け取ったが食べなかった。

「あれはなんだったのですか?」ハリーがルーピン先生に聞いた。

「ディメンター、吸きゅう魂こん鬼きだ」

他のみんなにもチョコレートを配りながら、ルーピン先生が答えた。

「アズカバンの吸魂鬼ディメンターの一人だ」

みんないっせいに先生を見つめた。ルーピン先生は、空からになったチョコレートの包み紙をくしゃくしゃ丸めてポケットに入れた。



  “哈利!哈利!你没事吧?”
有人在打他的脸。
“怎一怎么啦?” 
  哈利睁开了眼睛。在他的上方有灯,地板在震动—— 霍格沃茨特快专列又在行进了,灯又亮了。他似乎从座位上滑到了地上。罗恩和赫敏跪在他身旁,他可以看到卢平教授和纳威俯身低头看着他。他感到很难受;他伸手把眼镜向上推推,摸到了自己脸上的冷汗。 
  罗恩和赫敏扶他回到座位上去。
“你没事吧?”罗恩紧张地问。
“没事,”哈利说,赶快向门那边看。
戴头巾的怪物已经不见了。
“刚刚怎么啦?那个—— 那怪物哪里去了?刚才是谁在尖叫?”
“没有人尖叫啊。”罗恩说。仍旧很紧张的样子。
哈利环顾明亮的车厢四周。金妮和纳威也在看着他,两人脸色都很苍白。 
  “但是我听到了尖叫声......”
啪的一声吓得他们都跳了起来。卢平教授正在把一大块巧克力掰成小块。

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