二人が驚いて振り向くと、「変へん身しん術じゅつ」の先生でグリフィンドールの寮りょう監かん、マクゴナガル先生が、生徒たちの頭越ごしに向こうのほうから呼んでいた。厳げん格かくな顔をした先生で、髪かみをきっちりと髷まげに結ゆい、四角い縁ふちのメガネの奥に鋭するどい目があった。人混ひとごみをかき分けて先生のほうに歩きながら、ハリーは不吉な予感がした。マクゴナガル先生はなぜか、自分が悪いことをしたに違いないという気持にさせる。
「そんな心配そうな顔をしなくてよろしい。――ちょっと私わたくしの事じ務む室しつで話があるだけです」
先生は二人にそう言った。
「ウィーズリー、あなたはみんなと行きなさい」
マクゴナガル先生がハリーとハーマイオニーを引き連れて、にぎやかな生徒の群れから離はなれていくのを、ロンはじっと見つめていた。二人は先生について、玄関ホールを横切り、大理石の階段を上がり、廊下ろうかを歩いた。
事務室に着くと、先生は二人に座るよう合図あいずした。小さな部屋には、心地よい暖炉だんろの火が勢いよく燃えていた。先生は事務机の向こう側に座り、唐とう突とつに切り出した。
「ルーピン先生が前もってふくろう便びんをくださいました。ポッター、汽車の中で気分が悪くなったそうですね」
ハリーが答える前に、ドアを軽くノックする音がした。校医のマダム・ポンフリーが気ぜわしく入ってきた。
ハリーは顔が熱くなるのを感じた。気絶きぜつしたのか、何だったのかは別にして、それだけでも十分恥ずかしいのに、みんなが大騒ぎするなんて。
哈利和赫敏转过身来,很惊讶。格兰芬多院院长麦格教授正越过人群在招呼他们。她是个看上去很严厉的女巫,头发梳成紧紧的发髻;一双尖锐的眼睛上戴着一副方形眼镜。哈利挤到她面前,心里感到有什么事情要发生;麦格教授总让他觉得自己有什么事做错了。
“不用这么愁眉苦脸的—— 我只不过要在办公室里和你们说句话。”她告诉他们。“韦斯莱,到那边去。”
罗恩瞪眼看着麦格教授领着哈利和赫敏离开了闲谈的人群;他们两人陪着她穿过前厅,走上大理石楼梯,再沿着走廊走去。
他们走进她的办公室,那是一个小房间,壁炉里生着欢迎人的旺火,麦格教授马上示意哈利和赫敏坐下。她自己坐在桌子后面,突然说:“卢平教授先派了一只猫头鹰来,说你在火车上病了,波特。”
在哈利开口回答以前。有人轻轻敲门,护士长庞弗雷夫人急急忙忙地走进来。
哈利觉得自己脸红了。他昏了过去,或者是不管他干了什么,即使人们没有为此大惊小怪,就已经够糟的了。