「おめでとう!」
ダンブルドアの顎あご鬚ひげが蝋ろう燭そくの光でキラキラ輝かがやいた。
「新学期おめでとう! 皆にいくつかお知らせがある。一つはとても深しん刻こくな問題じゃから、皆がご馳走ちそうでぼーっとなる前に片づけてしまうほうがよかろうの……」
ダンブルドアは咳せき払ばらいしてから言葉を続けた。
「ホグワーツ特急での捜査そうさがあったから、皆も知ってのとおり、わが校は、ただいまアズカバンの吸きゅう魂こん鬼き、つまりディメンターたちを受け入れておる。魔ま法ほう省しょうのご用でここに来ておるのじゃ」
ダンブルドアは言葉を切った。ハリーはウィーズリー氏が言ったことを思い出した……。吸魂鬼が学校を警備けいびすることを、ダンブルドアは快く思っていない。
「吸魂鬼たちは学校への入口という入口を堅かためておる。あの者たちがここにいるかぎり、はっきり言うておくが、誰も許可きょかなしで学校を離はなれてはならんぞ。吸魂鬼は悪戯いたずらや変へん装そうに引っかかるような代しろ物ものではない。――『透とう明めいマント』でさえムダじゃ」
ダンブルドアがさらりとつけ加えた言葉に、ハリーとロンはちらりと目を見み交かわした。
「言い訳わけやお願いを聞いてもらおうとしても、吸魂鬼には生せい来らいできない相談じゃ。それじゃから、一人ひとりに注意しておく。あの者たちが皆に危害きがいを加えるような口実を与えるではないぞ。監かん督とく生せいよ、男子、女子それぞれの新しん任にんの首しゅ席せきよ、頼みましたぞ。誰一人として吸魂鬼といざこざを起こすことのないよう気をつけるのじゃぞ」
ハリーから数席離れて座っていたパーシーが、またまた胸を張はり、もったいぶって周まわりを見回した。ダンブルドアはまた言葉を切り、深しん刻こくそのものの顔つきで大おお広ひろ間まをぐるっと見渡みわたした。誰一人身動きもせず、声を出す者もいなかった。
“它们搜查了霍格沃茨特快专列以后,你们想必都知道了。目前我们学校要接待若干阿兹卡班来的摄魂怪,它们来这里是为了执行魔法部的公务。”
他没有表情地加上了这一句,哈利和罗恩相互看了一眼。
“摄魂怪天生不懂得什么是请求或是借口。因此我警告你们每一个人:不要给它们以伤害你们的任何借口。我指望级长们,还有我们新上任的男生学生会主席和女生学生会主席,你们要保证任何学生都不会和摄魂怪发生冲突。”