「親父おやじがいつだったかアズカバンに行かなきゃならなかった。フレッド、覚えてるか? あんなひどいところは行ったことがないって、親父が言ってたよ。帰ってきた時にゃ、すっかり弱って、震ふるえてたな……。やつらは幸福ってものをその場から吸い取ってしまうんだ。吸魂鬼ってやつは。あそこじゃ、囚しゅう人じんはだいたい気が狂っちまう」
「ま、俺たちとのクィディッチ第一戦のあとでマルフォイがどのくらい幸せでいられるか、拝はい見けんしようじゃないか」フレッドが言った。
「グリフィンドール対スリザリン。シーズン開かい幕まくの第一戦だ。覚えてるか?」
ハリーとマルフォイがクィディッチで対たい戦せんしたのはたった一度で、マルフォイの完全な負けだった。少し気をよくして、ハリーはソーセージと焼トマトに手を伸ばした。
ハーマイオニーは新しい時間割を調べていた。
「わあ、うれしい。今日から新しい学科がもう始まるわ」幸せそうな声だ。
「ねえ、ハーマイオニー」ロンがハーマイオニーの肩越ごしに覗のぞき込こんで顔をしかめた。
「君の時間割、メチャクチャじゃないか。ほら――一日に十科目もあるぜ。そんなに時間があるわけないよ」
「なんとかなるわ。マクゴナガル先生と一いっ緒しょにちゃんと決めたんだから」
「でも、ほら」ロンが笑いだした。「この日の午前中、わかるか? 九時、『占うらない学がく』。そして、その下だ。九時、『マグル学』。それから――」
まさか、とロンは身を乗り出して、よくよく時間割を見た。
「おいおい――その下に、『数かず占うらない学がく』、九時ときたもんだ。そりゃ、君が優ゆう秀しゅうなのは知ってるよ、ハーマイオニー。だけど、そこまで優秀な人間がいるわけないだろ。三つの授じゅ業ぎょうにいっぺんにどうやって出席するんだ?」
「バカ言わないで。一度に三つのクラスに出るわけないでしょ」
ハーマイオニーは口くち早ばやに答えた。
「じゃ、どうなんだ――」
「ママレード取ってくれない」ハーマイオニーが言った。
「だけど――」
「ねえ、ロン。私の時間割がちょっと詰つまってるからって、あなたには関係ないでしょ?」
ハーマイオニーがぴしゃりと言った。
「言ったでしょ。私、マクゴナガル先生と一緒に決めたの」
哈利和马尔福在魁地奇比赛中只有一次面对面,这次比赛马尔福肯定比哈利糟得多。哈利高兴了一点儿,拿了些香肠和炸西红柿。赫敏正在看她的新课程表。
“哇,好,今天有几门新课要上。”她快乐地说。
“赫敏,”罗恩说,从她肩上看课程表,皱起了眉头,“他们把你的课程表搞乱了。你看—— 他们给你一天排了足有十门课。时间不够啊。”
“我会想办法的。我已经和麦格教授谈好了。”
“但是看呀,”罗恩大笑着说,“看见今天上午的了吗?九点钟,占卜。下面,九点钟,麻瓜研究,还有—— ”罗恩更靠近那张课程表,无法相信,“看哪—— 在这下面是算术占卜,九点钟。我意思是说,我知道你棒,赫敏,不过没有人棒到这种程度,你怎么能同时上三门课呢?”