騎士はガチャガチャ派は手でな音をさせて走り、額がく縁ぶちの左側に飛び込こみ、見えなくなった。
三人は騎士を追って、鎧の音を頼りに廊下ろうかを急いだ。ときどき騎士が前方の絵の中を走り抜けるのが見えた。
「各おの々おの方がたご油ゆ断だん召めさるな。最悪の時はいまだ至いたらず!」
騎士が叫んだ。フープスカート姿の婦人ふじんたちを描えがいた前方の絵の中で、驚き呆あきれる婦人方の真ん前に騎士の姿が現れた。その絵は狭い螺旋らせん階段の壁かべに掛かかっていた。
ハリー、ロン、ハーマイオニーは息を切らしながら急な螺旋階段を上った。だんだん眩暈めまいがひどくなった。その時、上のほうで人声がした。やっと教室にたどり着いたのだ。
「さらばじゃ!」なにやら怪あやしげな僧そう侶りょたちの絵に首を突っ込みながら、騎士が叫んだ。
「さらば、わが戦せん友ゆうよ! もしまた汝なんじらが、高貴こうきな魂たましい、鋼こう鉄てつの筋肉を必要とすることあらば、カドガン卿きょうを呼ぶがよい」
「そりゃ、お呼びしますとも」騎士がいなくなってからロンがつぶやいた。
「誰か変なのが必要になったらね」
最後の数段を上りきると、小さな踊おどり場ばに出た。他の生徒たちも大おお方かたそこに集まっていた。踊り場からの出口はどこにもなかった。ロンがハリーを突ついて天てん井じょうを指差ゆびさした。そこに丸い撥はね扉とびらがあり、真しん鍮ちゅうの表ひょう札さつがついている。
「シビル・トレローニー、『占うらない学がく』教きょう授じゅ」ハリーが読みあげた。
「どうやってあそこに行くのかなぁ?」
その声に答えるかのように、撥ね扉がパッと開き、銀色の梯子はしごがハリーのすぐ足元に下りてきた。みんなしーんとなった。
「お先にどうぞ」ロンがニヤッと笑った。そこでハリーがまず上ることにした。
好像是回答他的问题似的,那扇活板门突然打开了,一道银色的梯子正放在哈利脚前。大家都安静下来了。
“你先上。”罗恩说,露齿而笑,于是哈利就第一个上去了。