「ブルーのにしてね。よろしいかしら。……ありがとう……」
ハリーとロンのカップにお茶が注つがれ、二人ともテーブルに戻もどり、火傷やけどするようなお茶を急いで飲んだ。トレローニー先生に言われたとおり、滓おりの入ったカップを回し、水気を切り、それから二人で交こう換かんした。
「よしと!」二人で五ページと六ページを開けながら、ロンが言った。
「僕ぼくのカップに何が見える?」
「ふやけた茶色いものがいっぱい」
ハリーが答えた。部屋に漂ただよう濃のう厚こうな香こう料りょうの匂においでハリーは眠くなり、頭がぼーっとなった。
「子どもたちよ、心を広げるのです。そして自分の目で俗世ぞくせを見み透すかすのです!」
トレローニー先生が薄うす暗くらがりの中で声を張はりあげた。ハリーは集中しようとがんばった。
「よーし。なんだか歪ゆがんだ十じゅう字じ架かがあるよ……」
ハリーは「未来みらいの霧きりを晴はらす」を参さん照しょうしながら言った。
「ということは、『試練しれんと苦難くなん』が君を待ち受ける――気の毒どくに――。でも、太陽らしきものがあるよ。ちょっと待って……これは『大いなる幸福』だ……それじゃ、君は苦しむけどとっても幸せ……」
「君、はっきり言うけど、心しん眼がんの検査けんさをしてもらう必要ありだね」
ロンの言葉で、吹き出しそうになるのを、二人は必死ひっしで押し殺した。トレローニー先生がこっちのほうをじっと見たからだ。
「じゃ、僕の番だ……」
ロンがまじめに額ひたいに皺しわをよせ、ハリーのカップをじっと見た。
“那么,如果你不介意的话,拿一个蓝色的..谢谢你..”
哈利和罗恩的茶杯都注满了茶水以后,他们回到自己的桌子旁边,设法把滚烫的茶迅速喝完。他们如特里劳妮教授教导的那样晃荡了茶叶渣,然后把茶杯弄干,再互相交换茶杯。
“好啦,”罗恩说,两人同时把书翻到第五和第六页,“你在我的茶杯里看到了什么?”
“许多泡开了的棕色东西。”哈利说。教室里浓重的带香味的烟雾弄得他糊里糊涂地想睡觉。
“开阔思路,亲爱的,让你们的眼睛越过世俗的东西!”特里劳妮教授在黑暗处叫道。
哈利极力想振作起来。
“好,你现在有了一种摇摇晃晃的十字架..”他说,一面查阅《拨开迷雾看未来》,“这意味着你就要遇到考验和苦难—— 对此我感到遗憾—— 但是这里有个东西,好像是太阳。等一等..这意味着大快乐..所以你要倒霉,但是又会很快乐..”
“要是你问我,我就要说你需要测试一下你的天目。”罗恩说,两人都不得不使劲忍住笑,因为特里劳妮教授正往他们这里看。
“轮到我了......”罗恩向哈利的茶杯里看,他的前额因为努力而皱了起来。