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第1章 リドルの館 The Riddle House(3)
日期:2023-04-11 13:07  点击:314

翌よく朝あさには、リトル・ハングルトンの村で、フランク・ブライスがリドル一家を殺したことを疑う者は、ほとんどいなくなっていた。

しかし、隣村となりむらのグレート・ハングルトンの暗く薄汚うすぎたない警察では、フランクが自分は無実だと何度も頑がん固こに言い張っていた。リドル一家が死んだあの日、館やかたの付近で見かけたのは、たった一人。黒い髪かみで青白い顔をした、見たこともない十代の男の子だけだったと、フランクはそう言って譲ゆずらなかった。村人はほかに誰もそんな男子は見ていない。警察はフランクの作り話に違いないと信じきっていた。

そんなふうにフランクにとっては深しん刻こくな事態になりかけたそのとき、リドル一家の検けん死し報ほう告こくが警察に届き、すべてがひっくり返った。

警察でもこんな奇妙な報告は見たことがなかった。死体を調べた医い師し団だんの結論は、リドル一家のどの死体にも、毒どく殺さつ、刺し殺さつ、射しゃ殺さつ、絞こう殺さつ、窒ちっ息そくの跡あとはなく、(医師の診みるかぎり)まったく傷きずつけられた様子がないという。さらに報告書は、リドル一家は全員健康そのものである――死んでいるということを別にすれば――と明らかに困こん惑わくを隠しきれない調子で書き連つらねていた。医師団は、死体に何とか異常を見つけようと決意したかのように、リドル一家のそれぞれの顔には恐怖の表情が見られた、と記していた。

――とはいえ、警察がイライラしながら言っているように、恐怖が死し因いんだなんて話、誰が聞いたことがあるというのか?

リドル一家が殺害されたという証しょう拠こがない以上、警察はフランクを釈放しゃくほうせざるをえなかった。リドル一家の遺い体たいはリトル・ハングルトンの教会墓ぼ地ちに葬ほうむられ、それからしばらくはその墓が好こう奇きの的になった。村人の疑いがもやもやする中、驚いたことにフランク・ブライスは、リドルの館やかたの敷しき地ち内ないにある自分の小屋に戻っていった。

「何てったって、あたしゃあいつが殺したと思う。警察の言うことなんか糞くそ食らえだよ」

パブ「首吊つり男」でドットが息いき巻まいた。

「あいつに自じ尊そん心しんのかけらでもありゃ、ここを出ていくだろうに。わかってるはずだよ。あいつが殺やったのをあたしらが知ってるってことをね」

しかし、フランクは出ていかなかった。リドルの館に次に住んだ家族のために庭の手入れをしたし、その次の家族にも――そのどちらも長くは住まなかったが――。もしかしたらフランクのせいもあったかもしれない。どちらの家族も、この家は何か嫌いやぁな雰ふん囲い気きがあると言った。誰も住まなくなると、屋や敷しきは荒れ放ほう題だいになった。


        第二天早晨,小汉格顿镇上,在昏暗、阴沉的警察局里,弗兰克固执地一遍又一遍地重复他是无辜的。他说,在里德尔一家死去的那天,他在宅子附近见到的惟一的人是一个他不认识的十多岁男孩,那男孩头发黑黑的,脸色苍白。村里的其他人都没有见过这样一个男孩,警察们认定这是弗兰克凭空编造的。
        就在形势对弗兰克极为严峻的时候,里德尔一家的尸体检验报告回来了,一下子扭转了整个局面。
        警察从没见过比这更古怪的报告了。一组医生对尸体作了检查,得出的结论是:里德尔一家谁也没有遭到毒药、利器、手枪的伤害,也不是被闷死或勒死的。实际上(报告以一种明显困惑的口气接着写道),里德尔一家三口看上去都很健康——只除了一点,他们都断了气儿。医生们倒是注意到(似乎他们决意要在尸体上找出点儿不对劲的地方),里德尔家的每个人脸上都带着一种惊恐的表情——可是正如已经一筹莫展的警察所说,谁听说过三个人同时被吓死的呢?
        既然没有证据证明里德尔一家是被谋杀的,警察只好把弗兰克放了出来。里德尔一家就葬在小汉格顿的教堂墓地里,在其后一段时间里,他们的坟墓一直是人们好奇关注的对象。使大家感到惊讶和疑虑丛生的是,弗兰克·布莱斯居然又回到了里德尔府庭园他的小木屋里。
       “我个人认为,是弗兰克杀死了他们,我才不管警察怎么说呢。”多特在吊死鬼酒馆里说,“如果他稍微知趣一些,知道我们都清楚他的所作所为,他就会离开这里。”
        但是弗兰克没有离开,他留了下来,为接下来往在里德尔府的人照料园子,然后又为再下面的一家干活——这两家人都没有住很长时间。新主人说,也许一部分是因为弗兰克的缘故吧,他们总觉得这地方有一种阴森吓人的感觉。后来由于无人居住,宅子渐渐失修,变得破败了。
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09/29 07:14