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第1章 リドルの館 The Riddle House(11)
日期:2023-04-11 13:25  点击:277

暗い廊下を、ズルズルと何かがフランクのほうへと這はってくる。ドアの隙すき間まから細長く漏もれる暖だん炉ろの灯あかりに近づくその何かを見て、フランクは震ふるえ上がった。優ゆうに四メートルはある巨大な蛇へびだった。床を厚く覆おおった埃ほこりの上に太い曲がりくねった跡あとを残しながら、クネクネと近づいてくるその姿を、フランクは恐怖で身動きもならず見つめていた――どうすればよいのだろう? 逃げ道は一つ、二人の男が殺人を企てているその部屋しかない。しかし、このまま動かずにいれば、間違いなく蛇に殺される――。

決めかねている間に、蛇はそばまでやってきた。そして、信じられないことに、奇き跡せき的てきにそのまま通り過ぎていった。ドアの向こうの冷たい声の主が出す、シュー、シュー、シャーッ、シャーッという音をたどり、まもなく菱ひし形がた模も様ようの尾がドアの隙間から中へと消えていった。

フランクの額ひたいには汗が噴ふき出し、杖を握った手が震えていた。部屋の中では冷たい声がシューシュー言い続けている。フランクはふと奇妙な、ありえない考えにとらわれた……この男は蛇と話ができるのではないか。

何事が起こっているのか、フランクにはわからなかった。湯たんぽを抱えてベッドに戻りたいと、ひたすらそれだけを願った。自分の足が動こうとしないのが問題だった。震えながらその場に突っ立ち、何とか自分を取り戻そうとしていたそのとき、冷たい声が急に普通の言葉に変わった。

「ワームテール、ナギニがおもしろい報しらせを持ってきたぞ」

「さ――さようでございますか、ご主人様」ワームテールが答えた。

「ああ、そうだとも」冷たい声が言った。「ナギニが言うには、この部屋のすぐ外に老おいぼれマグルが一人立っていて、我々の話を全部聞いているそうだ」

身を隠す間もなかった。足音がして、部屋のドアがパッと開いた。


    什么东西悉悉卒卒地滑过漆黑的直言地板朝着他过来了。当那东西渐渐接近门缝里射出的那道壁炉的火光时,他惊恐万状地发现,那是一条巨蛇,至少有十二英尺长。弗兰克吓得呆若木鸡,站在那里望着它波浪般起伏的身体,在地板上厚厚的灰尘中留下蜿蜒曲折的、宽宽的轨迹,慢慢地越来越近——他怎么办呢?他要逃也只能逃进那两个男人正在密谋杀人的那个房间,可是如果待在原地,这条蛇肯定会把他咬死——
    还没等他拿定主意,巨蛇已经横在他的面前,然后又神奇地、令人不可思议地滑了过去。它听从门后面那个冰冷的嘶嘶声呼噜呼噜声的召唤,几秒钟后,它那钻石图案的尾巴就从门缝里消失了。
    这时,弗兰克额头上已渗出了汗珠,抓着拐杖的手抖个不停。房间里,那冰冷的嗓音继续嘶嘶响着,弗兰克突然产生了一个奇怪的想法,一个荒唐的想法……晕个人能跟蛇说话。
    弗兰克不明白这一切到底是怎么回事。现在他最渴望的就是抱着热水袋回到床上。问题是他的双腿似乎不愿挪动。他站在那里,浑身瑟瑟发抖。他努力控制住自己。就在这时,那冰冷的声音猛地又说起了人话。
   “纳吉尼带回一个有趣的消息,虫尾巴。”那声音说。
   “是——是吗,主人?”虫尾巴说。
   “当然是。”那个声音说,“据纳吉尼说,有一个老麻瓜,现在就站在这个房间外面,一字不漏地听着我们说话。”
    弗兰克没有机会躲藏了,里面传来脚步声,随即房门一下子被打开了。

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06/29 16:05