十一歳の誕たん生じょう日びに、初めて自分が魔法使いだとわかったことだけでも、ハリーにとっては十分なショックだった。その上、隠された社会である魔法界では、誰もが自分の名前を知っているのだと知ったときは、さらに気まずい思いだった。ホグワーツ校に着くと、どこに行ってもみんながハリーを振り返り、囁ささやき交かわした。しかし、いまではハリーもそれに慣れっこになっていた。この夏が終われば、ハリーはホグワーツ校の四年生になる。ホグワーツのあの城に戻れる日を、ハリーはいまから指折り数えて待っていた。
しかし、学校に戻るまでにまだ二週間もあった。ハリーはやりきれない気持で部屋の中を見回し、誕生祝いカードに目を止めた。七月末の誕生日に二人の親友から送られたカードだ。あの二人に手紙を書いて、傷きず痕あとが痛むと言ったら、何と言うだろう?
たちまち、ハーマイオニー・グレンジャーが驚いて甲かん高だかく叫さけぶ声が、ハリーの頭の中で鳴り響ひびいた。
「傷痕が痛むんですって? ハリー、それって、大変なことよ……ダンブルドア先生に手紙を書かなきゃ! それから、私、『よくある魔ま法ほう病びょうと傷害しょうがい』を調べるわ……呪いによる傷痕に関して、何か書いてあるかもしれない……」
哈利长到十一岁的时候,突然发现自己是个巫师,当时他真是吃惊不小。接着他又发现,在神秘的魔法世界里,人人都知道他的名字,晕就更使他感到不知所措了。哈利来到霍格沃茨后,不管走到哪里,都会发现人们转过脸来看他,压低声音讨论他。不过,他现在对这一切已经习以为常:过完这个夏天,他就在霍格沃茨上四年级了,哈利已经迫不及待地想回到那座城堡中去。
可是离开学还有整整两个星期呢。他无奈地又望了望自己的卧室,目光落在两张生日卡片上,那是他最要好的两个朋友在七月底寄给他的。如果哈利给他们写信,对他们说他的伤疤疼了起来,他们会怎么说呢?
立刻,他脑子里似乎充满了赫敏?格兰杰的声音:咋咋呼呼,大惊小怪。
“你的伤疤疼?哈利,那可不是一般的事儿……快写信告诉邓布利多!我去查一查《常见魔法病痛》……也许书里会谈到魔咒伤疤……”