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第2章 傷痕 The Scar(7)_ハリー・ポッターと炎のゴブレット_ハリー・ポッター_日语阅读_日语学习网
日期:2024-10-24 10:29  点击:3338

ロンの父親は魔ま法ほう省しょうの「マグル製せい品ひん不ふ正せい使し用よう取とり締しまり局きょく」に勤つとめるれっきとした魔法使いだが、ハリーの知るかぎり、呪いに関してはとくに専せん門もん家かではなかった。いずれにせよ、たった数分、傷が疼いたからといって自分がびくびくしているなどと、ウィーズリー家の全員に知られたくはない。ウィーズリー夫人はハーマイオニーよりも大騒ぎして心配するだろうし、ロンの双ふた子ごの兄、十六歳になるフレッドとジョージは、ハリーを意気地なしだと思うかもしれない。ウィーズリー一家はハリーが世界中でいちばん好きな家族だった。明あ日すにもウィーズリー家から泊とまりにくるようにと招待しょうたいが来るはずだ(ロンが何かクィディッチ・ワールドカップのことを話していたし)。せっかくの滞たい在ざい中ちゅうに、傷痕はどうかと心配そうに何度も聞かれたりするのが、ハリーは何だかいやだった。

ハリーはこぶしで額ひたいを揉もんだ。ほんとうは(自分でそうだと認めるのは恥ずかしかったが)、誰か――父親や母親のような人がほしかった。大人おとなの魔法使いで、こんなばかなことを、と思わずにハリーが相談できる誰か、自分のことを心配してくれる誰か、闇やみの魔ま術じゅつの経験がある誰か……。

するとふっと答えが思い浮かんだ。こんな簡単な、こんな明白なことを思いつくのに、こんなに時間がかかるなんて――シリウスだ。

ハリーはベッドから飛び降り、急いで部屋の反対側にある机に座った。羊よう皮ひ紙しを一ひと巻まき引き寄せ、鷲わし羽ば根ねペンにインクを含ふくませ、「シリウス、元気ですか」と書き出した。そこでペンが止まった。どうやったらうまく説明できるのだろう。はじめからシリウスを思い浮かべなかったことに、ハリーは自分でもまだ驚いていた。しかし、そんなに驚くことではないのかもしれない――そもそも、シリウスが自分の名な付づけ親おやだと知ったのはほんの二ヵ月前のことなのだから。



韦斯莱先生是一位完全合格的巫师,在魔法部禁止滥用麻瓜物品司工作,但是就哈利所知,他对咒语的问题并不内行。而且,不管怎么说,哈利可不希望韦斯莱一家都知道他,哈利,为了片刻的疼痛而惊慌失措。韦斯莱夫人比赫敏还要大惊小怪,还有弗雷德和乔治——罗恩那一对十六岁的双胞胎哥哥,他们肯定会认为哈利变成一个胆小鬼了。在这个世界上,韦斯莱全家是哈利最喜欢的一家人。他真希望他们邀请他去住一段时间(罗恩曾经提到魁地奇世界杯赛),他可不愿意自己住在韦斯莱蛇胆的时候,大家都紧张兮兮地询问他的伤疤如何如何,那多扫兴啊。
哈利用指关节揉了揉伤疤。其实,他真正需要的(要让他自己承认这一点,多少有些丢脸)是一位——是一位像父母那样的人:一位成年巫师,哈利可以坦然向他请教,而不感到自己显得很傻,那个人应该很关心他,还应该知道怎样对付黑魔法……
慢慢地,他脑子里有了答案。太简单了,太显而易见了,他简直无法相信自己居然想了那么长时间——那个人就是小天狼星!
哈利从床上一跃而起,匆匆走过屋子,在桌子旁边坐下。他位过一张羊皮纸,将鹰毛羽管笔蘸满墨水,写下亲爱的小天狼星,然后停住了。他不知道用什么词语表达自己面临的问题,一边脑海里还在惊叹,刚才怎么没有一下子就想到小天狼星呢,接着他想通了——毕竟,他两个月前才发现小天狼星是他的教父啊。

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