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第29章 夢 The Dream(15)
日期:2023-05-12 14:30  点击:303

ハリーは壁かべの隙すき間まを急いで通り抜け、石の螺ら旋せん階かい段だんに足をかけた。すると階段はゆっくり上に動きはじめ、ハリーの背はい後ごで壁が閉まった。動く螺旋階段は、ハリーを磨き上げられた樫かしの扉とびらの前まで連れていった。扉には真鍮しんちゅうのノッカーがついていて、それを扉に打ちつけて客の来訪を知らせるようになっていた。

部屋の中から人声が聞こえた。動く螺旋階段から降りたハリーは、ちょっと躊躇ちゅうちょしながら人声を聞いた。

「ダンブルドア、私にはどうもつながりがわからんですよ。まったくわかりませんな!」

魔ま法ほう大だい臣じん、コーネリウス・ファッジの声だ。

「ルードが言うには、バーサの場合は行方不明になっても、まったくおかしくはない。たしかに、いまごろはもうとっくにバーサを発見しているはずではあったが、それにしても、何ら怪しげなことが起きているという証しょう拠こはないですぞ、ダンブルドア。まったくない。バーサが消えたことと、バーティ・クラウチの失しっ踪そうを結びつける証拠となると、なおさらない!」

「それでは、大臣。バーティ・クラウチに何が起こったとお考えかな?」ムーディの唸うなり声が聞こえた。

「アラスター、可能性は二つある」ファッジが言った。「クラウチはついに正気を失ったか――大いにありうることだ。あなた方にもご同意いただけるとは思うが、クラウチのこれまでの経歴を考えれば――心しん身しん喪そう失しつで、どこかをさ迷っている――」

「もしそれなれば、ずいぶんと短い時間に、遠くまでさ迷い出たものじゃ」ダンブルドアが冷静に言った。

「もしくは――いや……」ファッジは困こん惑わくしたような声を出した。「いや、クラウチが見つかった現場を見るまでは、判断を控ひかえよう。しかし、ボーバトンの馬車を過ぎたあたりだとおっしゃいましたかな? ダンブルドア、あの女が何者なのか、ご存ぞん知じか?」

「非常に有能な校長だと考えておるよ――それにダンスがすばらしくお上手じゃ」ダンブルドアが静かに言った。

「ダンブルドア、よせ!」ファッジが怒った。「あなたは、ハグリッドのことがあるので、偏へん見けんからあの女に甘いのではないのか? 連中は全部が全部無害ではない――もっとも、あの異常な怪物好きのハグリッドを無害と言うのならの話だが――」

「わしはハグリッドと同じように、マダム・マクシームをも疑っておらんよ」ダンブルドアは依い然ぜんとして平静だった。「コーネリウス、偏見があるのはあなたのほうかもしれんのう」

「議論はもうやめぬか?」ムーディが唸うなった。

「そう、そう。それでは外に行こう」コーネリウスのイライラした声が聞こえた。

「いや、そうではないのだ」ムーディが言った。「ポッターが話があるらしいぞ、ダンブルドア。扉とびらの外におる」


他急忙穿过墙上的缺口,踏上螺旋型的石头楼梯,大门在他身后关上了。楼梯缓缓地自动上升,把他送到了一扇闪闪发亮的栎木门前,门上带着黄铜门环。
办公室里有人说话。他走下自动楼梯,犹豫着停下脚步,侧耳侧听。
“邓布利多,我看不出有什么联系,一点儿也看不出!”是魔法部部长康奈利·福吉的声音,“卢多说伯莎很可能是迷路了。我也认为现在应该找到她了,但不管怎么说,我们没有发现任何行凶的迹象,邓布利多,一点儿也没有。至于把她的失踪和巴蒂·克劳奇的失踪扯到一起,纯属乱弹琴!”
“部长,你认为巴蒂·克劳奇怎么样了?”穆迪的粗嗓门说道。
“我认为有两种可能,阿拉斯托,”福吉说,“克劳奇要么是彻底疯了——从他个人的经历来看,这是很可能的,我想你们也同意——他发了疯,迷迷糊糊的,不知道走到什么地方去了——”
“如果是这样的话,他走得也太快了,康奈利。”邓布利多平静地说。
“要么——也许……”福吉的声音有些发窘,“也许,还是等我看过他被发现的地点之后再做判断吧。不过,你说他是在布斯巴顿的马车旁被发现的?邓布利多,你知道那个女人的底细吧?”
“我认为她是一位非常能干的女校长——而且舞跳得很好。”邓布利多平静地说。
“行了,邓布利多!”福吉生气地说,“你不认为你是为了海格的缘故而偏袒她吗?他们并不都是无害的——如果你能说海格是没有危险的,那他对巨大怪兽的那种痴迷——”
“我对马克西姆夫人像对海格一样信任,”邓布利多仍然那样安祥地回答,“我倒认为可能是你怀有偏见,康奈利。”
“我们能不能打住?”穆迪咆哮道。
“好,好,我们这就到场地上去。”福吉不耐烦地说。
“不,我不是这个意思。”穆迪说,“邓布利多,波特有话要对你说。他就在门外。”

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