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第30章 ペンシーブ The Pensieve(4)
日期:2023-05-12 15:07  点击:292

しかし、ハリーは石の底に頭を打ちつけはしなかった。何か氷のように冷たい黒いものの中を落ちていった。暗い渦うずの中に吸い込まれるように――。

そして、突然、ハリーは水盆の中の部屋の隅で、ベンチに座っていた。他のベンチよりいちだんと高い場所だ。たったいま覗き込んでいた丸窓が見えるはずだと、ハリーは高い石の天井を見上げた。しかし、そこには暗い固い石があるだけだった。

息を激はげしく弾はずませながらハリーは周りを見回した。部屋にいる魔法使いたちは(少なくとも二百人はいる)、誰もハリーを見ていない。十四歳の男の子が、たったいま天井からみんなのただ中に落ちてきたことなど誰一人気づいていないようだ。同じベンチの隣となりに座っている魔法使いを見たハリーは、驚きのあまり大声を上げ、その叫さけび声がしんとした部屋に響ひびき渡った。

ハリーはアルバス・ダンブルドアの隣に座っていた。

「校長先生!」ハリーは喉のどを締めつけられたような声で囁ささやいた。「すみません――僕、そんなつもりじゃなかったんです――戸と棚だなの中にあった水盆を見ていただけなんです――僕――ここはどこですか?」

しかし、ダンブルドアは身動きもせず、話もしない。ハリーをまったく無む視ししている。ベンチに座っているほかの魔法使いたちと同じに、ダンブルドアも部屋のいちばん隅のほうを見つめている。そこにドアがあった。

ハリーは、呆ぼう然ぜんとしてダンブルドアを見つめ、黙だまりこくって何かを待っている大勢の魔法使いたちを見つめ、またダンブルドアを見つめた。そして、はっと気づいた……。

前に一度、こんな場面に出くわしたことがあった。誰もハリーを見てもいないし聞いてもいなかった。あのときは、呪のろいのかかった日記帳の一ページの中に落ち込んだのだ。誰かの記憶のただ中に……そして、ハリーの考えがそう間違っていなければ、また同じようなことが起こったのだ……。


但他的头发没有撞到盆底。他在一片冰冷漆黑的物质中坠落,仿佛被吸进了一个黑色的漩涡——
突然,哈利发现自己坐在盆底那间屋子顶头的一张长凳上,它比别的凳子都高。他抬头仰望高高的石头天花板,想找到那个圆形的天窗,可是看到的只有暗黑、坚固的石块。
哈利的呼吸紧张而急促。他扫视四周,没有一个巫师在看着他(屋里至少有两百个巫师),似乎没有人注意到一个十四岁的男孩刚刚从天花板上掉到了他们中间。哈利朝他旁边的那位巫师一望,不禁惊叫起来,叫声在肃静的屋子中回响。
他旁边的那人正是阿不思?邓布利多。
“教授!”哈利几乎喘不过气来地小声说,“对不起——我不是有意的——我刚才只是看着你柜里的那只石盆——我——我们在哪儿?”
可邓布利多没有动也没有说话,他根本就没有理睬哈利。他像长凳上的其他巫师一样盯着远处的屋角,那里有一扇门。
哈利迷惑地望着邓布利多,再望望那些沉默等候的众人,然后又望望邓布利多。他突然想起来了……
以前,哈利也曾到过一个地方,那里的人看不到他,也听不到他说话。那一次,他是通过一本施了魔法的日记本里的某一页掉进了另一个人的回忆中……如果他没有搞错的话,现在这种事再次发生了……

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09/29 19:22