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第30章 ペンシーブ The Pensieve(17)
日期:2023-05-12 15:31  点击:280

ダンブルドアは少し眉まゆをひそめ、杖つえの先で水すい盆ぼんの中の想いを突ついた。すると、たちまち、十六歳くらいの小太りの女の子が、怒った顔をして現れた。両足を水盆に入れたまま、女の子はゆっくり回転しはじめた。ハリーにもダンブルドアにも無む頓とん着ちゃくだ。話しはじめると、その声はスネイプの声と同じように反響はんきょうした。まるで、石の水盆の奥底から聞こえてくるようだ。

「ダンブルドア先生、あいつ、わたしに呪のろいをかけたんです。わたし、ただちょっとあの子をからかっただけなのに。あの子が先週の木曜に、温室の陰でフローレンスにキスしてたのを見たわよって言っただけなのに……」

「じゃが、バーサ、君はどうして」ダンブルドアが女の子を見ながら、悲しそうに独ひとり言を言った。女の子は、すでに黙だまり込んで回転し続けている。「どうして、そもそもあの子の跡あとをつけたりしたのじゃ?」

「バーサ?」ハリーが女の子を見て呟つぶやいた。「この子がバーサ?――昔のバーサ・ジョーキンズ?」

「そうじゃ」ダンブルドアはそう言うと、再び水盆の「憂うれい」を突ついた。バーサの姿はその中に沈み込み、水盆の「想い」はまた不ふ透とう明めいの銀色の物質に戻った。

「わしが覚えておるバーサの学生時代の姿じゃ」

「憂うれいの篩ふるい」から出る銀色の光が、ダンブルドアの顔を照らした。その顔があまりに老ふけ込んで見えることに、ハリーは突然気づいた。もちろん、頭では、ダンブルドアが相当の歳だということはわかっていたが、なぜかこれまでただの一度も、老人だとは思わなかった。

「さて、ハリー」ダンブルドアが静かに言った。「きみがわしの『想い』に囚とらわれてしまわないうちに、何か言いたいことがあったはずじゃな」

「はい。先生――ついさっき『占うらない学がく』の授業にいて――そして――あの――居眠りしました」ハリーは叱しかられるのではないかと思い、ちょっと口ごもった。が、ダンブルドアは「ようわかるぞ。続けるがよい」とだけ言った。


他微微皱起眉头,用杖尖捣了捣盆里的思想。盆中立刻升起一个人形,是个十五六岁的姑娘,胖乎乎的,一脸不高兴。她的双腿还站在盆里。这姑娘看也不看哈利和邓布利多教授。她开口说话时,也像斯内普那样带着回声,好像是从石盆深处传出来的一样。“他对我使用魔法,邓布利多教授,我只不过逗了逗他。我只是说我上星斯四看见他在暖房后面和弗洛伦斯接吻……”
“可是,伯莎,”邓布利多抬头看着此刻正默默旋转的女孩,悲哀地说,“你一开始为什么要跟着他呢?”
“伯莎!”哈利抬头看着那女孩,小声说,“她是——伯莎·乔金斯?”
“是的,”邓布利多又捣了捣盆里的思想,伯莎沉下去了,盆中又变成了不透明的银白色。“那是我记忆里学生时代的伯莎。”
冥想盆中的银光照亮了邓布利多的面庞。哈利突然发觉他是那样苍老。他当然知道邓布利多已经上了年纪,但不知为什么,他从没觉得他是个老人。
“哈利,”邓布利多和缓地说,“在你掉进我的思想中之前,你是有一些事要告诉我的。”
“是的,”哈利说,“教授——我正在上占卜课,可是我——我睡着了。”
他迟疑了一下,以为要挨批评了,但邓布利多却说:“可以理解,讲下去。”

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