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第31章 第三の課題 The Third Task(8)
日期:2023-05-15 10:29  点击:321

「おい!」後ろからロンが呼びかけた。「あと十分で『魔ま法ほう史し』の試験だぞ! おったまげー」

ロンがハリーを振り返った。

「試験に遅れるかもしれないのに行くなんて、よっぽどあのスキーターのやつを嫌ってるんだな。君、ビンズの授業でどうやって時間をつぶすつもりだ?――また読書か?」

対たい校こう試じ合あいの代表選手は期末試験を免除されていたので、ハリーはこれまで、試験の時間には教室のいちばん後ろに座り、第三の課題のために新しい呪じゅ文もんを探していた。

「だろうな」ハリーが答えた。ちょうどそのとき、マクゴナガル先生がグリフィンドールのテーブル沿いに、ハリーに近づいてきた。

「ポッター、代表選手は朝食後に大広間の脇わきの小部屋に集合です」先生が言った。

「でも、競きょう技ぎは今夜です!」時間を間違えたのではないかと不安になり、ハリーは炒いり卵をうっかりローブにこぼしてしまった。

「わかっています。ポッター」マクゴナガル先生が言った。「いいですか、代表選手の家族が招待しょうたいされて最終課題の観戦に来ています。みなさんにご挨あい拶さつする機会だというだけです」

マクゴナガル先生が立ち去り、ハリーはその後ろで唖あ然ぜんとしていた。

「まさか、マクゴナガル先生、ダーズリーたちが来ると思っているんじゃないだろうな?」

ハリーがロンに向かって呆ぼう然ぜんと問いかけた。

「さあ」ロンが言った。「ハリー、僕、急がなくちゃ。ビンズのに遅れちゃう。あとでな」

ほとんど人がいなくなった大おお広ひろ間まで、ハリーは朝食をすませた。フラー・デラクールがレイブンクローのテーブルから立ち上がり、大広間から脇わきの小部屋に向かっているセドリックと一いっ緒しょに部屋に入った。クラムもすぐあとに前まえ屈かがみになって入っていった。ハリーは動かなかった。やはり小部屋に入りたくなかった。家族なんていない――少なくとも、ハリーが命を危険にさらして戦うのを見にきてくれる家族はいない。しかし、図書室にでも行ってもうちょっと呪じゅ文もんの復習をしようかと立ち上がりかけたそのとき、小部屋のドアが開いて、セドリックが顔を突き出した。


“喂!”罗恩在后面喊道,“魔法史考试还有十分钟就开始了!老天,”他转身向哈利说,“她一定是恨透了斯基特这个老妖婆,连考试迟到都不在乎了。你在宾斯的课上准备干什么——还是看书吗?”
哈利作为三强争霸赛的勇士,可以不参加期末考试。他每场考试都坐在教室后面,为第三个项目寻找有用的咒语。
“可能吧。”哈利对罗恩说。但麦格教授沿着格兰芬多的桌子向他们走来了。
“波特,勇士们吃完早饭在礼堂旁边的会议室集合。”她说。
“可是比赛晚上才开始呀!”哈利一不小心把炒鸡蛋撒到了身上,他以为自己记错了时间呢。
“我知道,波特,”麦格教授说,“勇士的亲属被请来观看决赛,你们可以见见面。”
她走开了。哈利望着她的背影发呆。
“她不认为德思礼一家会来吧?”他茫然地问罗恩。
“不知道,”罗恩说,“哈利,我得赶紧走,考试要迟到了。一会儿见。”
哈利在渐渐冷清下来的礼堂里吃完早饭。他看到芙蓉·德拉库尔从拉文克劳桌子旁站起来,和塞德里克一起走进了会议室。不一会儿克鲁姆也懒洋洋地去了。哈利坐着没动,他实在不想去。他没有亲属——没有愿意来看他冒生命危险的亲属。可是正当他站起身,打算还是去图书馆研究一点儿咒语时,会议室的门开了,塞德里克探出头来。

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