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第31章 第三の課題 The Third Task(17)
日期:2023-05-15 11:00  点击:229

左……右……また左……袋小路に二度突つき当たった。また「四し方ほう位い呪じゅ文もん」を使い、東に寄りすぎていることがわかった。引き返してまた右に曲がると、前方に奇妙な金こん色じきの霧が漂ただよっているのが見えた。

ハリーは杖つえ灯あかりをそれに当てながら、慎重しんちょうに近づいた。魔性の誘いざないのように見える。霧を吹き飛ばして道を空あけることができるものかどうか、ハリーは迷った。

「レダクト! 粉こな々ごな!」ハリーが唱となえた。

呪じゅ文もんは霧の真ん中を突き抜けて、何の変化もなかった。それもそのはずだ、とハリーは気づいた。「粉々呪文」は固体に効くものだ。霧の中を歩いて抜けたらどうなるだろう? 試してみる価値があるだろうか? それとも引き返そうか?

迷っていると、静けさを破って悲ひ鳴めいが聞こえた。

「フラー?」ハリーが叫んだ。

深しん閑かんとしている。ハリーは周りをぐるりと見回した。フラーの身に何が起こったのだろう? 悲鳴は前方のどこからか聞こえてきたようだ。ハリーは息を深く吸い込み、魔の霧の中に走り入った。

天地が逆さまになった。ハリーは地面からぶら下がり、髪かみは垂たれ、メガネは鼻からずり落ち、底なしの空に落ちていきそうだった。メガネを鼻先に押しつけ、逆さまにぶら下がったまま、ハリーは恐怖に陥おちいっていた。芝しば生ふがいまや天井になり、両足が芝生に貼はりつけられているかのようだった。頭の下には星のちりばめられた暗い空が果てしなく広がっていた。片足を動かそうとすれば、完全に地上から落ちてしまうような感じがした。

「考えろ」体中の血が頭に逆流してくる中で、ハリーは自分に言い聞かせた。「考えるんだ……」

しかし、練習した呪じゅ文もんの中には、天と地が急に逆転する現象と戦うためのものは一つもなかった。思い切って足を動かしてみようか? 耳の中で、血液がドクンドクンと脈打つ音が聞こえた。道は二つに一つ――試しに動いてみること。さもなければ赤い火花を打ち上げて救出してもらい、失格すること。

ハリーは目を閉じて、下に広がる無限の虚こ空くうが見えないようにした。そして、力一杯芝生の天井から右足を引き抜いた。


左拐……右拐……再左拐……他有两次发现自己走入了死胡同。他又念了一次定向咒,发现向东走得太远了。他折回来,往右一拐,看见前方飘浮着一团奇异的金色迷雾。
哈利小心地走上前,用魔杖指着它。看样子是一种魔法。他不知道能不能把它炸开。
“粉身碎骨!”他喝道。
咒语径直穿透了金雾,对它毫无影响。哈利心想他早该想到这一点的,粉碎咒是用来对付固体障碍物的。如果他从金雾中穿过去会怎么样?要不要碰碰运气,还是退回来?
他正在犹豫,猛然间一声尖叫划破了四周的沉寂。
“芙蓉?”哈利喊道。
一片寂静。他四下张望,她出了什么事?她的叫声好像是从前面传来的。他深吸一口气,冲进了施有魔法的迷雾中。
世界颠倒了过来。哈利头朝下倒挂在那里,头发根根直立,眼镜脱离了鼻梁,随时都可能掉进无底的天空。他把它按在鼻尖上,恐惧地挂在那里。他的双脚好像粘在草地上似的,而草地现在成了天花板,在他的下面是无边无际、星光灿烂的黑色夜空。他觉得只要一抬脚,立刻就会掉下去。
好好想一想,他对自己说,全身血液都涌到了头上,想一想……
可是他练过的所有符咒都不能用来对付天地的突然颠倒。他敢动一动脚吗?他听见自己的血液撞击着耳鼓。他有两个选择——要么鼓起勇气挪动脚步,要么发射红色火花求援,被淘汰出局。
他闭上眼睛,不去看下面无边无际的虚空,然后用尽全力把右脚从草地天花板上拔了起来。

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